人生の指針となるお話、悩みあるときの助言として。[観音院] [月刊観自在]


「和尚さんのおはなし」法話総目次 (住職 院主 高田寛恵)

98/05「元気を出そう、世の中は必ず変化するものだから」(4/20掲載)NEW

98/04「むかつかない,きれない,怪我させない,殺さない」(3/24掲載)NEW

98/03「目標は手の届く範囲に置くことの大切さ」(2/23掲載)

98/02「その場その場に応じて最大の努力を」(98.1/17掲載)
98/01「謙虚にして爽やかな平成十年にしたい」(12/19)

97/12「お世話になりました。来年もよろしく」(11/22)
第18話「お寺や僧侶の目的について考えてみたい」 (10/1)
第17話「百倍の大きさという寺の規模と諸問題」 (9/6)
第16話「世のため人のためと言う条件があるとは・・・」 (8/5)
第15話「善いご先祖さまになるために今日を大切に」(7/20)
第14話「7月6日は大般若転読百座記念法要執行」(7/1)
第13話「7月6日は大般若転読百座記念法要」(6/12)
第12話「親の恩を復活させてくれたパソコン」(4/8)
第11話「一年が一日のように過ぎて行く毎日です」(3/9)
第10話「円安が進むと怖い、無策の大蔵省と日銀」(2/8)
第9話「人間関係を適切にすれば、運命は転換出来る」(97.1.18掲載)
第8話「恥も失敗も迷惑も捨てて、生活に張りをもちたい」(96.12/9)


7「我が身に起きたこととして誠実に拝みます」(11/10)
6「行革や規制撤廃は公約通りに進められない!」(10/20)
5「当選者がどう合従連衡するか公約はどうなるか」(10/17)
4「当選者がどう合従連衡するのか見ておきましょう」(10/6)
3「急がれる日本のモラルの復興に努力を注ぎたい」(9/22)
2「会って、見て、交際して、自分で評価する。」(96.9/7掲載)
1「宗教法人は社会正義の実現に努力することが大切」

(法話の1から7はこの頁の下部にあります。)


 1「宗教法人は社会正義の実現に努力することが大切」

                 観音院住職 院主・高田寛恵
 世間には、不文律とか、昔からのしきたりなど多く、案外に封建
的な考え方の人が多い。
 宗教法人の改正法が施行されたが、関係者は猛反対している。現
在の宗教界には改正宗教法人法の利点を主張をする人は少ない。
 法主さん(ほっす=鈴之僧正)を観音院のCEO(最高運営責任者)
と呼ばれることが多くなった。
 20年以前から改正宗教法人法をクリアーしていたことは、素晴
らしい洞察力である。
 税務調査をうけても、1円の追徴金を納めることはない。
 観自在社は1期のみ赤字で10数年微収微益であるが、税務署か
ら経理処理の指導を受けたことがない。
 法主さんは帳簿閲覧希望者に信徒とか利害関係者の制限は設けら
れなかった。悪意の調査にも淡々と応じられる。
 金庫の番号も733で変更されることはない。
 浄財は全て全額を銀行を経由される。
 3万円以上の支払いは監事に相談され、分別が付かない時は自己
否認される。
 公私の区別は厳重を極めて、ご自身は金銭の授受はされない。
 公序良俗を大切にされ、税金は国民の義務として、誤魔化す発想
は寺のだれももっていない。
 寺は竈の灰までも皆さんのものと思われていて、勝手に費消され
ることは皆無である。
 加えて、法事、祈願、葬儀の低廉化に努力を惜しまれない。
 法律違反、脱税などは、絶対に起きない制度を確立されている。
 これからの宗教法人に今一番に求められていることは、公序良俗
に反しない、社会秩序に従った運営である。
 色々な団体が続出しているが、観音院はこの正義の原理に従って
運用したい。

団体に必要な正義
 全ての団体に求められることは、経営幹部の強い正義感である。
 決して個人の恣意に運営してはならない。腐敗や不正がないよう。
 幹部の選出が民主的で適法であること、運営や財務の情報を開示
することなどが大切である。

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 2「会って、見て、交際して、自分で評価する。」
            写真は鈴之僧正 (9/7掲載)

 エイズ薬害事件
でテレビも新聞も
製薬会社や阿部教
授、厚生省などに
強制捜査の手が延
びてこのところ非
難一色といってよ
い。
 一方では大腸菌
Oー157食中毒
に関して、「かい
われ大根」が疑わ
れ、外食産業など
は売り上げが激減
し経営危機に陥っている。
 これらは、マスコミの影響とその役割を見る上で考えさせられる
ことが多い。
 このことに関して、私は直ちに阿部教授や郡司課長について殺人
鬼扱いにする態度はとれない。
 マスコミの報道を参考にしないわけではないが、松本サリン事件
で当初犯人扱いされた人が全く無縁で、実際には被害者であったこ
とを知っているからである。
 決してマスコミを批判しているのではない。マスコミの置かれた
立場を考えている。
  阿部教授や厚生省の郡司課長に一面識もなく、どのような人か
知らない。
 もしかすると生涯の恩人のように感謝している人がいるかもしれ
ないし、この人たちの家族の心痛を考えると、私の胸も痛くなる。
 売り上げが激減した「かいわれ大根」の経営者も、その家族や従
業員も気の毒に思っている。
 同時に、治療を受ける目的で病院に行ってエイズに感染して死ん
だ人たち、現に薬害で苦しんでいる人たちやその家族にも、勿論、
深甚な同情を持ち、やり切れない気持ちで一杯である。
 学校給食で食中毒に遭い入院したり、亡くなった子供たちの家族
の気持ちを思うとどうして上げたらよいか慰めの言葉もない。
 いろいろなことについて、私たちは真実を知りたいと切に願う。
しかし、真実を知ることは難しいことと考え込む。

※観音院のインターネット上のホームページのアクセスが1日2万
 もあるようになって心配でたまらない。
 精々1日に百くらいのアクセスと思っていたが誤算であった。
 撤退したいのが本音だが、どうすべきだろうかと考える。

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 3「急がれる日本のモラルの復興に努力を注ぎたい」
                 (9/22掲載)

 エイズ薬害事件、バブルの崩壊で明確になった欲望の構造、巨大な
金融犯罪。そして、海外で少女買春を躊躇うこともなくやった妻子あ
る男たち、日本人の行動や言葉は倫理礼節を失い狂っている。
 諸悪の根源はモラルを忘れた欲望にある。道徳の復興を切に氾濫し、
政治家は無節操で支持者の了承を得ないで離合集散する。
 世界一安全な国と思われていたが、急激に環境が悪化し、なんでも
ありの世の中になりつつある。これでは将来が思いやられる。しかし、
現状を軽率に批判すると、戦前の思想統制国家に戻りかねないと言う
指摘もある。
 民間の常識ある人々が立ち上がって、寄付を受けず、政府の干渉や
大資本の干渉を受けず、モラル復興の組織を立ち上げる決心をして
100名を超える賛同者をえた。
 メンバーはインターネットのID所有所で、住所氏名を伏せて参
加できる。千人程度の組織にしたいが速やかに可能のようだ。
 当方はBELLBILLと言うIDを管理している。
 このIDには住所氏名はプロバイダーに登録してなく顔がない。
 これを中心に千人程度から、公序良俗を普及しインターネットを
通じてモラル復興の手段としたい。
 ドメイン名も受理されたから、いずれ、プロバイターに属さない
サーバーを立ち上げる。情報収拾を行い、不適切なものには警告を
発し、改善の助言を考えている。
 現状を憂慮する普通の人たちが道徳の復興を願って、続々と登録
していてくれている。この組織の運営面の費用を全面支援すること
に監事会の承認を得た、慎重に非権力的に運営されることを願う。

 「道徳復興が急がれる」

 インターネットは容易に多くの人の意見を集めて社会に警鐘を鳴
らすことができることである。心ある人はIDを
bell@kannon-in.or.jpに登録してほしい。どう運営するかは相談し
てから。

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 4「当選者がどう合従連衡するのか見ておきましょう」
                 (10/6掲載)

 この原稿を書いているころは告示1週間前ですが、自民党と共産党
が伸び、その分だけ新進や社民党系が減るでしょう。
 合従連衡は民主党が鍵になると思います。一転して自民と新進の保
々連合は片方が消費税の5%実施と据え置きを公約にしていますから、
一緒に組閣したら両方が公約違反になりかねません。
 自民党が251席取れれば無条件橋本政権の継続でしょうが万一に
も220議席を割るようことが起きたり、新進党が190議席を取る
と、自民党も同様な事態で大変なことになるでしょう。
 民主党がブームに乗って70議席もとるようなことになれば、難し
い運営になります。
 新進党も羽田さん一派が自民党と組むことも可能性があります。
 社民党系は苦しい戦いになります。おたかさんブームは期待出来な
いと予想します。
 ですから自分が投票した人が離党したり、投票した政党が分裂する
ことがあっても不思議ではありませんから、人格識見人柄に投票する
ことが大切になります。
 自民と民主の提携はありえますが、どちらも再分裂の可能性があり
ます。
 前述した究極の保守政権はあり得ない、自民の再分裂の可能性すら
生まれてきます。
 ま、どの政党も行政改革はすると公約していますが、情報開示が進
むくらいで、日本の官僚組織の解体は郵政省の例をみても実現はあり
得ないことでしょう。
 自民党もかってない締めつけをやっていますが、換言すれば、それ
だけ危機感が強いようです。
 小選挙区制度の実験は多分皆様の想像外の展開となることは間違い
ありません。

 「着々と不正選挙活動が」

 小選挙区制度は激烈な競争をうみ出し、金の掛かる争いとなりまし
た。思ってもみない理想と現実の相違です。当落ともに予想外の展開
で、理想と現実の落差に、衆議院議員になった人も国民も唖然とする
ようなこともありましょう。

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5「当選者がどう合従連衡するか公約はどうなるか」
                (10/17掲載)

               観音院住職 高田寛恵

 この原稿を書いているころは選挙の3日前ですが、自民党と民主党、
共産党が伸び、その分だけ新進や社民党系が減るでしょう。
 合従連衡は民主党が鍵になると思います。自民と新進の保々連合は
片方が消費税の5%実施と据え置きを公約にしていますから、一緒に
組閣したら両方が公約違反、感情的にもあり得ないでしょう。
 自民党が251議席取れれば無条件橋本政権の継続でしょうが過半
数を割ると何処と連立するのでしょうか。
新進党は苦しい戦いを続けていて選挙前の160議席を割る可能性も
出て来ました。
 民主党がブームに乗って60議席もとるようなことになれば、複雑
な組閣になります。
 共産党は頑張っていて、少し議席を伸ばしそうです。社民党は苦し
い戦いになります。おたかさんブームは再現出来ていない世情ですね。
 ですから自分が投票した人が離党したり、投票した政党が分裂する
ことがあっても不思議ではありませんから、人格識見人柄に投票する
ことが大切になります。
 自民と民主の提携はありえますが、どちらも再分裂の可能性が無い
とは言い切れません。
 前述した究極の保守政権はあり得ない、自民の再分裂の可能性すら
生まれてきます。
 ま、どの政党も行政改革はすると公約していますが、情報開示が進
むくらいで、日本の官僚組織の解体は郵政省の例をみても実現は困難
なことと思います。
 自民党もかってない締めつけをやっていますが、換言すれば、それ
だけ危機感が強いようです。
 小選挙区制度の実験は多分皆様の想像外の展開となることは間違い
ありません。

 「小選挙区は金が掛かる」

 小選挙区制度は激烈な競争をうみ出し、金の掛かる選挙となりまし
た。思ってもみない理想と現実の相違です。
 当落ともに予想外の展開で、理想と現実の落差に、衆議院議員にな
った人も国民も唖然とするようなこともありましょう。

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6「行革や規制撤廃は公約通りに進められない!」
                (10/20掲載)

               観音院住職 高田寛恵

 政権がどのようになっても実行出来ない公約がある。それは「行革
と規制撤廃の推進である」。
 日本は規制によっていろいろな企業が、それなりに守られているか
ら、この秩序を壊すと中小企業は行き先が見えず怨嗟の声が上がり、
倒産や失業者が増え、できあがった政権は交代することになる。
 行革を本気にやったら職を失う官僚はどうすれば良いというのであ
ろうか、小さな政府とか、国会議員の削減などは夢のようなことに思
えてならない。
 投票率が低いのは国民が政治に関心が無いのではない。嘘を見抜き
絶望しているのだ。
 断固として、しなければならないと叫んで政権を取った政党が、期
待を持たせて、何も出来なかったと知った時、有権者はどのように動
くだろうか。
 その前に経済が市場が反旗を翻すことになる。
 小選挙区比例重複立候補制度は分かりにくい、有権者が否定した候
補者が敗者復活することもある。
 なんとも言えない政治不信の芽が育ち葉を広げる。
 日銀と大蔵省を分割するなど、自分で利き手を切り落とすことにな
りかねない。国鉄の民有化の例を見るまでもなく、NTTはリストラ
を予見して職員が不安になっている。省庁を統合すると不要になった
人間をどうするのか。膨大な財政赤字をどうするのかだれも先が読め
ない。
 誰が総理になっても起死回生の妙案はない。何をやっても裏目に出
る構造になっている。
 今日が良いのが、一番良いと思うのが国民の本音で、大きな変化は
実際には望んでいない。政治は何をしたいのか。

 −困難な国政の運営
 選挙結果10時間前にこのようなことを考えた。これから先は先生
たちも官僚も国民も大きな困難があるように思えてならない。破綻
したと思える経済が蘇ろうとする力が一番強いように思えてならな
い。先が読めない時代になった。

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7「我が身に起きたこととして誠実に拝みます」
                (11/10掲載)

               観音院住職 高田寛恵

 十二月から、厄年(やくどし)厄除け(やくよけ)でたくさんの
方々が参詣されます。
 年内に祈願をして新年を迎えたいと願って来られます。
 新年は大晦日(おおみそか)の午後十一時半くらいから、去る年
を感謝して送り、良き新年を迎える大般若転読法要(だいはんにゃ
てんどくほうよう)は元日の午前零時から執行します。
 私たちは、皆さんに良きことがあるよう、もし悪いことがあるな
ら我が身に振りかぶってでもと願って拝んでいます。
 法主(ほっす)さんの奥さんは皆さまの苦しみを身代わりできる
ならば苦痛も厭(いと)わないと言っておられます。
 今般の胆嚢摘出手術を受けられるに際しても「これで、少しでも
皆さまの苦痛が身代わりできるなら、有り難いことです」と言って
おられます。
 法主さんも、臨終(りんじゅう)の苦痛に立ち会われた時など、
いつも「この苦痛を代わって私に背負わせて下さい」と願って御佛
様(みほとけさま)に願われます。
 皆さまが心痛された時に、法主さんも私も同じように心痛し、身
代わりになりたいと真剣に祈っています。
 他人の不幸を成り変わって背負う決心の祈願は、観音院の僧侶に
必要な心掛けです。
 観音院の御佛様は全てそのような誓願(せいがん)を持たれてい
ます。
 厄除(やくよ)け大師さまは、別名を「身代わり大師さま」と言
います。
 利剣(りげん)不動明王さまの別名は「身代わり不動さま」です。
 法主さんは「身代わり法主さん」さんが正しい呼び名でしょう。
 私も、そのように言われるように皆さんの不幸を除き、それを身
代わりになって背負い、不幸の来るところの因縁を自ら断ち切るよ
う修行させていただいています。有り難いことです。

身代わりの祈願をする
 この世の出来事は、因縁があっておきます。良き因縁は善行を積
んで育て、悪しき因縁は善行を積んで断つことが出来ます。
 ご本人が悪しき因縁を断てない場合は成り変わって、その悪しき
因縁を引き受けて私どもが断ってあげます。

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