観音院では実際に毎日ご法要,法話が3回、年中無休で行われています。
日常語でとても分かり易いお話、生きる指針となるご法話です。


和尚(おしょう)さんのお話「98年3月」 法話総目次

目標は手の届く範囲に置くことの大切さ(98.2/23掲載)

                観音院住職 院主(いんじゅ) 高田寛恵

 生きて行く上で、努力目標をもつことは大切なことです。

 三月は春の彼岸の月ですが、「彼岸」とは良き目標の置いてある
場所に到達することを目指す節目の月になります。

 会社であれば、この一年間がどのように運営されたか把握出来る
決算に相当する場合が多く、学生にとっては、今年の総決算が三月
末には成績として出ています。

 人生は連綿として続くものでありますから、三月で卒業という訳
には参りません。
 四月から、新年度はどのように努力すべきか自分を見つめ直して
みると良いでしょう。
 そして、手の届く範囲に「新しい目標」をおくべきです。悪くな
る場合を予測しても、手の届く範囲におさめることが大切です。

 目標を達成するには、文字で書き表し、それを見えるところに張
りつけ、他人に宣言し、他人もまた認める宣言であり、それを次の
一年間で達成するよう努力すると、到達する可能性が高くなります。

 目標に着実に到達するためには毎日の行動如何(いかん)に掛かっ
ています。出来れば、最初に良く努力して、最後に余裕を残してお
きたいものです。
 そのようにしていても、とかく、物事は計画通りには行かないも
のです。余裕があれば、最後の踏ん張りで、目標に到達することが
可能になります。

 努力するに当たっては、人々にとって思いやりがあり、他人を蹴
落(けお)とすような考え方があってはなりません。
 競争するに当たって、群れを抜いて優れているよりは、群れ全体
を引っ張って行けるような努力が望ましいことです。
 何時(いつ)も相手の立場で考えて下さることを願います。

目標を立てること

 目標に到達するために、「手段を選ぶことが大切」です。
「健康管理」が一番大切です。
 二番目に大切なのは、「周囲に対する思いやり」です。
自分は目標達成に努力しているから、他の事柄は一切知らな
いという態度は甘えであり、わがままなことです。

法話総目次


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