和尚さんのおはなし「法話 第十一」 十善戒  法話総目次

「一年が一日のように過ぎて行く毎日です」(97.3/9掲載)
                    観音院住職 高田寛恵

 多忙と言うことは覚りの条件かもしれないと思うような観音院の
多忙な毎日です。
 昨日のことにこだわっては生きておられません。歳月や日時が飛
ぶように流れて行きます。
 法主(ほっす)さんが済んだことを悔やんでも仕方がない、と言
われる意味が実感として理解できます。

 多忙はいいもので、腹を立てる暇もありません。夜は熟睡できま
すし、あれこれ悩む暇が全然ありません。朝起きると、一生懸命に
努力して、気が付いたら夜にかっている観音院はこのような環境に
なっています。
 ですから、用事は早く済ませておいて余裕をもってやらないと何
か特別な用事が飛び込んでくると睡眠時間を削ることになります。
 これは不可能なことですので、常に余裕の時間をもって用事を段
取り良く進める必要があります。

 日本には新年に気分を新たに心機一転して物を始める考え方があ
りますが、激動する社会では毎日がこころを新たにしてスタートす
る必要があると思います。
 ほんとうに昨年のことが昨日のように思えます。悪いことを考え
たり悩んだりする暇がありません。
 このような環境は精神上好ましいと言えます。ストレスが全くた
まりません。
 毎月、日を決めて参詣する人がありますが、あれは、とても良い
けじめと言うか、毎月お正月が来るようなものです。
 毎日とは言わないまでも、月に一度の区切りを付ける、気分を新
たにする、さあやろうという気持ちは大切なことですね。
 毎月第一日曜日は大般若転読法要を執行しています、欠かさず参
詣される方々がおられて気分を新たにしておられます。

 
"四月は新学期です"

観音院は三月末日に決算をすませて四月十二日に役員会を開催します。
ある意味では正月で、今年こは頑張ろうと決心を表明する月です。
新学期、新入社員、全て気持ちを新たにして努力し、困難を乗り越え
て目標を達成して下さいね。


 次のご法話12「親の恩を復活させてくれたパソコン」(97.4/8)

第一話〜第七話までのお話集の目次
 @「宗教法人は社会正義の実現に努力することが大切」
 A「会って、見て、交際して、自分で評価する。」(9/7)
 B「急がれる日本のモラルの復興に努力を注ぎたい」(9/22)
 C「当選者がどう合従連衡するのか見ておきましょう」(10/6)
 D「当選者がどう合従連衡するか公約はどうなるか」(10/17)
 E「行革や規制撤廃は公約通りに進められない!」(10/20)
 F「我が身に起きたこととして誠実に拝みます」(11/10)

 G「恥も失敗も迷惑も捨てて、生活に張りをもちたい」(96.12/9)
 H「人間関係を適切にすれば、運命は転換出来る」(97.1/18)
 10「円安が進むと怖い、無策の大蔵省と日銀」(97.2/8)

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