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和尚のおはなし「第八話」 法話総目次
「恥も失敗も迷惑も捨てて、生活に張りをもちたい」
(96年12/9掲載)
観音院住職 高田寛恵
明けましてお目出度うございます・・・と言いたいのですが、観自在誌
は年内にお手元に届きますのでタイミングが外れています。
ですから来年のことと言うか、今年こそと言うか、一ヵ月前のご挨拶と
思って聞いて下さい。
私がもっている知識や能力は高齢者や専門家に比較して劣るのは当然な
ことです。分からないことは教えてもらう、出来ないことは指導してもら
う、時には恥をかくこともあります。実は恥をかいたとは思っていません、
それだけ人生が充実したと思っています。
時には能力以上のことに挑戦しますから失敗することも、場合によって
は迷惑をかけることもあります。このような時は素直にしていれば良い人
間関係が出来ます。
このようなことを申し上げるのは、多くのお年寄りが、あるいはお子さ
ま連れが、迷惑をかけるのではないかと世の中に遠慮しておられるように
思うからです。
いろいろな教室を設けていますが、聞くことは恥ではありません進歩で
す。昨今のように激しく世の中が進歩激動する時に、世間の人に広く指導
してもらわないと生きていけません。
観音院は高齢者の方もお子さま連れも断固として迷惑とは思いません。
知っていることは何でも教えて上げます。分からないことは専門家に聞い
て上げます。
恥をかくこと、迷惑をかけること、失敗すること、そのようなことにこ
だわらないで果敢に生きて行きましょう。
自分の力を過少評価したり、劣等感はもたないようにしたいものですね。
どうすれば人生に張りをもって生きて行けるか、それを生涯のテーマに
しましょう。
*足を一歩前に踏み出す*
慎重なことは良いことです。常々私は慎重であることが大切だと言ってい
ますが、反面、それだけでは充実した人生は送れません。恥をかいても、
失敗してもいい、そのような気持ちで少し積極的に人生を生きる決心をし
ましょう。
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