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和尚さんのおはなし「第十二話」 法話総目次

   「親の恩を復活させてくれたパソコン」(97.4/8掲載)
                         観音院住職 高田寛恵

 私は木の又から産まれたのではない。ご先祖さまからの血を受けて両親
にあってこの世の日を見ることが出来た。
 法主(ほっす)さんがバーチャル霊園を作られる意図が、最初は理解す
ることが出来なかった。
 記念すべき日本のバーチャル霊園の最初の墓は、先代住職である父親と
母親のものが設置された。
 アルバムの中に眠っていた両親は、パソコンの画面に見事に蘇(よみが
え)った。これは便利なもので、写真が色あせることもないし、何時でも
両親を見ることが出来る。
 私は決して親不孝であったとは思わないが、何時でも、どこでも、天候
如何に関わらず両親を追憶することが出来る。改めて両親を追憶(ついお
く)することが殆(ほとん)ど無かった親不孝を恥じた。

 人は死ぬ、悲しみに沈んで暫くは過ごすが、去る者は日々に疎(うと)
しという諺通り、やがて忘れる。
 それは、それで良いと思うが、在りし日の両親を日々偲(しの)ぶこと
が出来るとまた別の感慨がある。
 何時までも両親に縋(すが)り付く気持ちは無いが、何処かで間違って
いたような懺悔(さんげ)する気持ちだ。
 今、生前の両親の在りし日の姿を毎日見れる。これは有り難いパソコン
の使い方だと感心した。

 職員も親の墓をバーチャル霊園に設けようと話し合っている。
 今まではパソコンを便利な道具として使ってきたが、初めて、有り難い
使い方が理解出来た。
 先に旅立った家族をバーチャル霊園に祀(まつ)れば、思い出から消え
ることはない。
 寺には過去帳という記録があるが、これによっても没年月日と戒名(か
いみょう)と俗名(ぞくみょう)しか分からない。
 是非ともご利用下さい。多くは語りません。

 
"蘇った両親"

 バーチャル霊園を利用すると、亡き人と毎日でも会える。この気持ちや
環境は利用して見ないと理解できない。その結果どのような気持ちで毎日
を過ごすことが出来るか、それは利用してもらわないと理解して頂けない、
是非利用して下さい。
     バーチャル霊園入り口

次の法話/第十三話




第一話〜第七話までのお話集の目次
 @「宗教法人は社会正義の実現に努力することが大切」
 A「会って、見て、交際して、自分で評価する。」(9/7)
 B「急がれる日本のモラルの復興に努力を注ぎたい」(9/22)
 C「当選者がどう合従連衡するのか見ておきましょう」(10/6)
 D「当選者がどう合従連衡するか公約はどうなるか」(10/17)
 E「行革や規制撤廃は公約通りに進められない!」(10/20)
 F「我が身に起きたこととして誠実に拝みます」(11/10)

 G「恥も失敗も迷惑も捨てて、生活に張りをもちたい」(96.12/9)
 H「人間関係を適切にすれば、運命は転換出来る」(97.1/18)
 10「円安が進むと怖い、無策の大蔵省と日銀」(97.2/8)
 11「一年が一日のように過ぎて行く毎日です」(97.3/9)

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