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和尚さんのおはなし「第九話」 法話総目次

「人間関係を適切にすれば、運命は転換出来る」(97.1.18掲載)
                    観音院住職 高田寛恵

 運の良い人と運の悪い人があるのは事実だ。良き運も悪い運も人に
よってもたらされる場合が多い。
 ここでは天変地異のことを言っているのではない。
 災難は善人悪人とも平等に降りかかる。生老病死はどんなに善行を
積んでも避けられない。
 同じ生老病死でも充実した生涯と恵まれない生涯がある。
 充実した生涯を過ごすためには、幼児期から成人までの教育や環境
などが大切で、この時期に、勤勉とか道徳心を叩き込んでおくことが
大切になる。

 運が悪い人は、自分の道徳観や勤労態度、他人に対する思いやりや、
相手の立場で考えることを忘れていないか反省してみることが、運の
良い人となる鍵と言える。
 運の良い人は、他人から運の良くなる機会をもらっている。他人か
ら気にかけてもらえ、思いやりをもってもらえる人になりたい。

 誠実とか、正直ということも大切である。嘘はいけない、身を飾る
ことも嘘である。実力以上に見栄を張ると、無理がくる。
 他人を騙せば、信用が無くなるのは自然の道理だ。
 淫らなことに溺れると、人間関係が破綻するから、止めるべきだ。
身辺は身綺麗にしたいものだ。
 詮索や不信感も、他人の心に土足で入るようなもので、思いやりの
ないことだ。
 悪口や中傷も、天に向かって唾を吐くようなものだ。弱い者を苛め
るなんて、悪運を呼んでいるような行為である。
 親切にする、徹底して親切にすれば、先行きががらっと変わる。
 このような考え方が佛教の十善戒に示されている。運は良くしたい
ものだ。一度十善戒を見て身に付けて欲しいものだ。

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 観音院から出版している「まことの道」に十善戒が易しく説明して
あります。無料で差し上げていますので、ご遠慮なく、観音院に申し
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次の法話/第十話


第一話〜第七話までのお話集の目次
 @「宗教法人は社会正義の実現に努力することが大切」
 A「会って、見て、交際して、自分で評価する。」(9/7)
 B「急がれる日本のモラルの復興に努力を注ぎたい」(9/22)
 C「当選者がどう合従連衡するのか見ておきましょう」(10/6)
 D「当選者がどう合従連衡するか公約はどうなるか」(10/17)
 E「行革や規制撤廃は公約通りに進められない!」(10/20)
 F「我が身に起きたこととして誠実に拝みます」(11/10)

 G「恥も失敗も迷惑も捨てて、生活に張りをもちたい」(96/12/9)

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