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月曜日 朝の言葉 |
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大切にする。すべてのものを、徹底して大切にする。
大切にすべきもの、
人生まれながらにして持てる みほとけの心なり、
知識、教養、技術にて世に処せんとするは限りなき努力の道なり。
生きとし生けるみのを慈しみ、あたたかき心で接するは みほとけの心にして、かかる人を善き人柄の人とも、また菩薩(ぼさつ)の
行いをなす人というなり。
大切にすべきものの第一は この善き人柄にして、人の持ち得る
能力のうちで 最も力ある能力とされるものなり。
親にしては子に、子にしては親に、夫は妻に、妻は夫に、あるい
は世の人々に われら常に善き人柄の人として讃えられん。
特にわれ優位の立場にあるとき、接する人に善き人柄であること
を誓うものなり。
大切にすべきものの第二は仕事なり、生まれきて汗して働かざる
ものは人にあらず、みほとけの強く厭いたまうところなり。
分に応じて自らなすべきところに従いて働くは 世を富ましめ
自らも幸いなる人とならん。
仕事をなすは 奉仕の心が根本にて、人は報酬を得んがために働くにあらず、生けるしるしとして、自らの向上を願いて働くなり。
大切にすべきものの第三は 自らの在るべき場所なり。わが住む
家を始めとし、その土地、仕事、なすべき職場、その社会なり。
家を治めずして仕事を語るなかれ、打ち込むべき仕事を持たずし
て、幸いを語るなかれ。 |
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火曜日 朝の言葉 |
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与える。期待しないで与える。
人の一生は みほとけの恵み受けることにより始まり、みほとけ
の心のままに生かされ、みほとけの救い受けて往(おわ)る。
われ みほとけの身とならんと願うがゆえに、みほとけの如く
与えん、与えるに みほとけの如く、かりそめにも期待するこ
となかれ。
与える行いの根本は あたたかき心なり。あたたかき心示すは
最大の施しなり。期待せざる心は 信頼の始まりなり。
与えるべきものの その一は 人の在るべき場所なり。
家にありては、しゅうと、しゅうとめ、夫、妻、嫁、婿、子、
孫、の場所。仕事にありては、仕入れ先、つくる人、売る人、
考える人、買う人、皆それぞれに居やすき場所を与えん。
あたたかき心は、あたたかき環境を創り、善き環境は みとほけ
のましませる浄き社会となる。
われら心から求めしところの浄土は死して与えられるものにあら
ず、この身、この生(しょう)において 自らが創り、人を住まし
め、みほとけの光(めぐみ)受けて持ち往(ゆ)くものなり。 |
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水曜日 朝の言葉 |
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言葉と態度で未来を創る。
始めに真言(まこと)あり、真言(まこと)この世に顕れて人となる。真言(まこと)は ほとけなり。
真言(まこと)の道は みほとけの道なり。
あたたかき言葉と善き態度は 真言(みほとけ)の道なり。
真言(みほとけ)の道あゆみ行くものを 人という。
悪しき言葉と態度の人は 人にあらず。
あたたかき言葉はあたたかき人を創り、
善き態度は善き社会を創る。
言葉と態度は 未来を創る。
淫らなる言葉を語るなかれ。淫らなる言葉は淫らなる態度となり、淫らなる人を生む。みほとけの いたく厭いたまうところなり。
人を傷つける言葉は怒りたる態度となり、苦しみ多き生涯となる。
われら常に身と口と意(こころ)とのうえに、みほとけのわざ
顕して、すべての人を浄き土(せかい)に導きゆかん。 |
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木曜日 朝の言葉 |
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約束を守る。
真言(しんごん)のみほとけは、生きとし生けるもの そのすべて
のすべての苦しみを救いたまうまで、その苦しみをわが心として
涅槃(やすらい)に行くことなしと 誓願(やくそく)したまえり。
約束はわれら生き行く根本なり。
約束は社会の始め、秩序の基なり。
約束なくして人なし。約束なくして救いなし。約束を守らずして
浄(きよ)き土(せかい)あらず。
われら約束をなしたるうえは、この身にかえても守るべし。
固く約束を守るとき、安楽(たのしみ)多く富み栄えん、われら
幸いなる人とならん。 |
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金曜日 朝の言葉 |
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善意に受け取る。
善意に受け取る人に なすべき仕事と住む場所が与えられる。
人すべて平等しく みほとけの心を持てり、世に悪しき人なし、
人の言葉と行いは、善意に受けとるとき、善意の力もちて
その人を浄(きよ)め行く。
人はすべて善き人と讃えられんと望み、善き人と受け取られる
とき、善き人ならんと努力す。
人の言葉と行いに 善意を見出すことは、その人の本来もてる
みほとけを見出すことに外ならず。
人の心、素直に善意に受け行くとき、その人ならずば他に代える
ことできずという固い信頼が生まれ、信頼は仕事を与えられる
始めとなり、仕事ある人に住処(じゅうしょ)定まる。
疑い深き人、人に信頼されることなく、仕事を失い、やがては
住むべき場所もなし。 |
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土曜日 朝の言葉 |
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親切にする、親切は人を育てる。
親切は慈悲の心、慈悲はみほとけの心なり。
親切は信じることより始まる。
親切な考え、親切な理解、親切な言葉、親切な行いなどは
みほとけの恵み あまねく広め行く尊きみわざにて、
人の心を浄(きよ)め行き、この世に みほとけの現にましませる
ことを信ぜせしめ、苦しみ多き人の世に、金剛(しんじつ)の愛
あることを知らしめる。
人、人の心を信じ、この世に真実の愛あることを知るとき、生き
行く金剛(つよ)き力もち、われも みとほけの力そのままに、
この世を浄(きよ)め行かんと励むなり。 |
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日曜日 朝の言葉 |
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あたたかき心を持ちて励み行く。
われら今日も生きてあり。
万物を羽包(はぐく)み育て、すべてを差別なく、善きも悪しきも
平等しく照らしたまえる真言(しんごん)の みほとけに心から
この身を献(ささ)げたてまつる。
われら この身この生(しょう)において みほとけの身とならん
と願うがゆえに、身と口と意(こころ)のうえに常にあたたかき心
もちて励み行かん。
さればみほとけは問いたまう、よく十善の道を守り、朝の言葉によりて生き行くや。
われら誓いたてまつる、われら幸いを得んがために十善の道を奉ずるにあらず、安楽を得んがために朝の言葉を立てるにあらず、みほとけの説きたまえることを信じるがゆえに、十善の道を奉じ、朝の言葉にて生き行くなり、みほとけの説きたまえるところに従って、この身この生において苦しみ多く、往きて無限の地獄に沈むとも、われ喜んでみほとけの心のままに生き往かん。
みほとけは説きたまえり、善いかな金剛のさとりを求めるものよ、つねにほろびぬものとして、このみ教えを持つものは、いかなる障りも打ちくだき、ほとけ菩薩のみ位も、すべての悉地も得らるべし。
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