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運勢と処世概観　1999年11月----　　鈴之僧正

「素早い決断で危険から遠ざかること」

■実は九月の十七日から二十四日まで台湾に行こうと誘われていま
して、一旦は行く気になったのですが、何と無く気が重く、直前に
取り止めました。ところが台湾大震災が起きて青くなりました。し
かも目的地に震源地に近い新竹市が含まれていたからです。
▼幸い予定通り行かれた人とも連絡が付いて無事とのこと、台湾の
パソコン部品メーカーは大変で、立ち上げには数カ月から二年くら
い、企業によっては存続の岐路に立たされています。

■観音院の東京事務所は場所は便利ですが十六階で、何か事がある
とお年寄りに親切で無く、沢山の人が集まるには適切でありません。
▼此処は一時閉鎖して、今度は安全で、もう少し広い場所で再開す
ることに決定しました。
■災難は忘れた頃にやって来るものです。台湾と同様に関東地帯も
フィリピンプレートとユーラシアプレートの接点で何時同様な地震
が起きても不思議ではなく、住環境について点検が大切です。

■観音院の正面の塗装工事は終了し、続いて側面の塗装に掛かりま
す。これで四度目の塗装、大体三年に一度の手入れです。皆さんの
お寺ですから大切に維持管理しなければなりません。

▼台風十八号は農水産業に打撃を与え、厳島神社にも被害があり、
日本で二十五人が亡くなられました。毎年の事ながら台風はやって
来ます。熱帯低気圧は日本に水をもたらしてくれますが、ほとほど
であって欲しいものですね。
■このところの円高、折角上向いて来た景気に水を差しそうですが、
内需拡大で乗り切るしか方法が無いように思われます。

＊胸騒ぎがすることや、気が重いことは、しない決断が大切。
　虫の知らせも有る。昔の人は下駄の鼻緒が切れると外出を
　控えたものだ。
　頭脳が総合的に判断する時は、大きな電算機が動いて結果
　を出したのと同じで、それが「気が重い」と言うような
　曖昧な表現になる。