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運勢と処世概観　1999年10月----　　鈴之僧正

「リストラ（再構築）は大変なんですね」

■日本の大手の銀行が三軒も一緒になるなんて考えたこともなく、
でも同じ都市の同じ繁華街に三つそれぞれの支店があるよりは、同
じことをしているのだから一つにした方が経費は三分の一になる計
算だし、本店も一つにすれば同じ効果があるけれど、勤めている人
たちはどうなるのか。
■統合すれば効率が良くなるのは理解出来るけれど、国鉄なんかバ
ラバラにして地方の採算が取れない路線は廃線になるし、どうして
分けたのか分からない。図体がでかいと動きが鈍くなるから分けた
のかな。銀行も図体が大きくなればサービスが悪くなるかも。

■お寺も同じ宗旨宗派が並んでいたりするけど、リストラすれば住
職は一人で済む。でも檀信徒さまへのサービスは絶対に悪くなる。

▼文春と中公と二冊買ってるけれど、あれが合併してくれると編集
も広告も印刷も全部安くなって、誌代が安くならないかな。
▼観自在もどこかの寺の雑誌と合併すれば大分楽になるけれど、そ
うも行かない事なども沢山ある。

■テレビも合併すればチャンネルが一つで済む。新聞も合併すれば
部数競争をしなくても良いし、なんて考えていたら、第二次大戦中
に似たような事があった。
▼生き残りを計ることは大変なんだ。だけど、合併するにも分割す
るにも、それぞれ理由が立って偉い人の考えることは分からない。

■いろいろな噂話があって、何故か変更は突然に発表されて、実際
のところは何が何だか分からない。
▼もっと情報を開示して、嘘を突かず、正直にしてもらいたいもの
だけれど、庶民は知り過ぎても判断が出来ないと思う。


※お墓は、昔は各自に建てていたが、先祖代々にまとめられ、法事
の回忌法要もまとめられることが多くなってきた。再構築は昔から
ある。
　過疎地のお寺さんが消えているとか。檀信徒の移動と共に住職さ
んも動いているのか、街に新しい寺が建った話はあまり聞かない。