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運勢と処世概観　1999年１月----

お正月には凧（たこ）上げて、独楽（こま）を回して
　　　　　　そのような余裕をもって今年を乗り切る----1999年１月

■平成１１年は西暦１９９９年に相当する。２１世紀は
２０００年ではなくて２００１年からです。
▼２０世紀は丁度２年間あるわけで、しかも来年は閏年
で合計７３１日もあります。
　白寿を迎えることが出来る人でも生涯の５０分の１に
相当する貴重な年月です。
▼２年間の月日で相当大きなことが出来ます。どうすれ
無駄に過ごさずに、有意義な月日に出来るか真剣に考え
て下さい。
　温故知新（おんこちしん＝昔の物事を研究し吟味して、
そこから新しい知識や見解を得ること。古きをたずねて
新しきを知る）と言う言葉もあります。

▼この世紀は、日本にとっても、諸外国にとっても過去
２０００年の動きにも匹敵するような激動で、技術・文
化は著しく発達し、消費することについては史上最大で
あったように思われる。
▼特に人類一人当たりのエネルギーの消費は極に達し、
そのために諸国の緑が失われ、各国とも国土が荒廃しつ
つあるように思える。
▼反面、宗教は体制に迎合し思慮無く信徒を戦いに駆り
立てて反省していない。
　合わせて、自由気儘が横行して公序良俗の水準が低下
しつつある。近時、我が国を始め、諸外国でも小政党が
乱立し、毅然と自己の信じる理念を主張出来る政治が行
われないようになり、大衆迎合型の政策が歓迎され、国
家財政は破綻しつつある傾向だ。
　国民の無節操が無節操な合従連衡離合集散型政権を乱
立させている。

■私は佛教徒だが、儒教の影響を受けた佛教を説きたい
と考えることが多い。外国の宗教者は家とか個人の行
為とか、国家というものをどのように考えているのか。
▼インターネットは双方向性をもった媒体として、情報
を国境を越えて軽々と伝達する時代になった。体制も
それを支える法律の枠組も国家という単位から国際的
水準へと地ならしが静かに進められている。

■幸いにも日本の国民の貯蓄量は世界最大であり、運用
さえ誤たねば、経済状態も回復に向かうことが期待出
来そうだ。最近の我が国の景気刺激策はアメリカなら
十年もかかるほどの規模であり、そのような意味では
少し自信を取り戻して良い。

■ともあれ、お正月はお正月らしく、心機一転して善き
ことを始める機会としたいものである。お正月に凧を
上げて、独楽を回して遊ぶ人は少なくなったが、神社
仏閣に参詣される人は昔より増えている。

■観音院は今年こそはと願う人の祈りを御佛様に伝える
ために全員一致して熱い祈りを捧げる。

※沖縄の南、四百キロに大東島がある。
ここでは過去２５年間以上も少年虞犯事件が無い。窃盗
も無い。交通事故も無い。各家庭には鍵が掛けられてい
ない。警官は一応いて駐在所はあるが、留置場の使い道
が無い。年寄りは大切にされ、若者も仲良く、争い事が
少ない。断崖絶壁のこの島の心を私たちは取り戻したい
と願う。

※部落差別を無くすることは大切なことです、言われな
き差別は人権の侵害そのものです。同時に子供の人権を
守る。女性の地位を高める。障害者の社会参加と平等を
実現する。お年寄りを大切にする心を育てましょう。

※今年はＡ型香港風邪が流行する可能性が高い。風邪の
予防にはワクチン注射くらいしか無いと思われていたが
Ａ型に限定して引いた直後に服用するば画期的な効果が
期待出来る薬の使用が今年から承認、副作用も無いとか。