情報開示,人間関係,ホームページについて,僧侶として,教義を現代語で説明します
鈴の 法話 (3月号-1)

説明義務と情報開示について
     十善戒を現代語で説明します

             観音院 法主 鈴之僧正

 この原稿(鈴の法話/連載中)は英訳されることを意識し、合わ
せてインターネット上で公開することを考えながら書いています。
しかも難しい言葉は避けるよう心掛けていますし、哲学とか倫理学
などの知識を持たなくても、理解出来るよう努力しています。

 原稿を書き始めて気付いたことですが、何処(どこ)かに複式簿
記のような難しさがあり、家計簿の水準には思うように噛み砕くこ
とが出来ません。私の語彙(ごい)の不足をお詫びしますと共に、
何時(いつ)か、何方(どなた)かが、適切に纏(まと)めて下さ
ることを願いながらを書いています。


 一番大切にしたいのは人の生涯、
      人間関係を最優先して考えます

 私の考えを文章にし、出版し、インターネットで公開する----。
一万冊や二万冊の書籍として出版していた時には考えもしなかった
ことです。この文書が英訳され、国籍や文化や宗教の違う人たちの
目に触れるようになり、思わぬ反響に驚きながら原稿を書いていま
す。
 幸いなことに痛烈な批判は受けていません。皆さんは概して好意
的で有り難く思います。
 若し、痛烈な批判を受けるようなことがあれば、私は強い精神の
持主では無く、途中で書くことを止めてしまう可能性もありました。
 ただ一日のアクセスが、二万から三万で移行していて、19%は
外国人であり、始めて佛教に触れる人もありますので、その都度、
解説を含みながら筆を進めます。

音楽の内容について
 ホームページに東洋音楽を期待していたプラハの新聞記者から、
とても良くないという指摘がありました。楽器を日本の物に変えて
作曲または編曲したものを使用することを検討しています。

初めて見て下さる方にお願い
 出来れば、一年なり二年くらい付き合って下さり、考え方の至ら
ない点や加除すべきところがあれば指導し助けて下さい。
 そして、私は日本の仏教界を代表する立場にありません。また、
私は学問的に仏教を研究した経歴をもちません。日本の仏教のこと
を良く知りたい人は、私を決して過大に評価しないように留意して
下さい。

		
先月に続いて 不殺生の(二)  私は、仏教を大切にしている敬虔な僧侶のうちに入ります。日本 の仏教には色々な宗派があります。その内の真言宗に分類されます。  真言宗は教義よりは運営上の理由で現在は約三十に別れています。  元来、真言宗には、宗派であると同時に、仏教を学ぶ学校のよう な性格があって、日本の仏教の諸派の開祖は真言宗で学んだような 歴史があります。  その影響は私も受けていて、他の宗派の教義について批判する前 にそれらの教義を理解しようとする姿勢があります。  真言宗の開祖は弘法大師といいますが、日本には「大師信仰」と いう信心が広く行われています。  大師は(774 〜835)は1163年前に亡くなっていますが、今で も宗旨宗派に関わらず多くの日本人が大師信者として存在し、大師 の救済に縋(すが)っています。  私は約30ある真言宗の一派を興し、信徒数や予算の順位でいえ ば十位には入るようです。  儀式は、伝統的なものを一年365日、一日も休むことなく毎日 三座執行しています。  説教は毎日の儀式の後にします。  内容は平易で何方でも理解出来るように現代語で話します。  真言宗は一言で表現すれば、真理と慈悲を標榜する宗教です。  弘法大師は真言宗の開祖として、教義を確立しましたが、同時に 当時としては優れた科学者でもありました。大師が施工、監督して 作られたダムが現存していますが、その設計は現在の土木技術でも 優れたものとして評価されています。  観音院は独立した宗教法人です。宗教法人は他の宗教法人を包括 する本山的なものと、それに包括される宗教法人があります。  観音院は包括せず、包括もされていません。信徒数は大体一年間 に1万人増えていて、現在は約十万人に達します。寺院のファンも 多く包括法人になる可能性が大と言えます。  インターネットに於ける信徒は約1万5千人で世界的です。在外 法人の子孫が中心ですが、現在、英語版の作成に力を入れています。 国籍を問わず関心を持たれていて、どのような展開になるか、将来 は予想が立ちません。  仏教は様々に変化し、色々な宗派に別れました。封建時代は政府 に保護され、百三十年前には否定され、第二次大戦以降は緩やかに 統制され、現在は葬式仏教と言われ、仏教の果たす役割は小さく、 大多数は宗教無関心派です。
私の立場と日常生活について      どちらかと言えば保守的です  私は理科系でも文科系でもありません、私の居る寺は現代技術の 粋を尽くしてあります。日本は地震国ですが、災害に強い建物で、 停電や断水などに耐える設計であり、非常用の大量の食品や医薬品 を備蓄しています。  オフィス・コンピュータやパソコンなどは最先端なものが用意さ れていて、時々、私は理系の人間と受け取られることがありますが、 そのようなことはありません。  開祖(弘法大師)の精神を大切にすると様々な分野で最先端となる 傾向があります。  日常生活では古い日本の礼儀とか作法を大切にし、質素であり、 政治的には保守的な立場です。  信徒さんとは厚い人間関係をもっていて、皆さんの悩み事や困り 事の相談に何時も乗っています。  相談に乗る前に相手の宗旨宗派を聞いたことはありません。困っ ている人には救済が必要です。お腹の空いている人には食事をして もらうことが先ですね。  私は人種とか国籍とか性別とか、その人の信じる宗教などで人を 差別せずに何方(どなた)とも平等に接します。  また、私の所属する寺を大きくしたいとか、信徒数を増やそうな どと考えたことがありません。  私は親切で優しい僧侶だと言われることが嬉しく、所属する寺も 何時までも親切で優しい寺と言われることを願っています。  私は観音院では宗教的に最高の立場(法主)にありますが、求めら れれば話し、決して君臨していません。何方とも対等で、私と貴方 の関係です。一日に二十人や三十人と面談することは珍しくありま せん。メールや手紙の返事を百通や二百通を書くことは日常的です。  求められれば何処にでも出掛けます。日本の国内は勿論、世界の 何処でも出掛けて行きます。そのための旅費やホテル宿泊料などは 全て観音院が負担してくれますので、私と話したい人に旅行の費用 について負担を掛けません。  国内はもちろん、アメリカやメキシコ、欧州各国、東南アジアの 殆どの国を訪問しました。  今後の予定としては南米、アフリカ諸国、オーストラリアがあり ます。現地の日本人の招きによることが多く、最近は日本人も世界 中に進出していますので、それに従って私の行動範囲も広くなりま す。  私や住職は一人で行動することはなく、一人で面談もしません。 必ず役員が側にいます。旅行に限らず、日常生活でも同じです。  同席者は正しくは観音院の運営役員か評議員、または監事です。                  −月刊観自在98.03月号(1)より−

前話に戻る鈴の法話 続き9803-2


ご感想やお便りはE-mailでどうぞ

(主題:subjectには[鈴の法話]とお書きください)


[バーチャル霊園][総合目次] [民の声] [門前町] [寺子屋] [観音院]

観音院ホームページ月刊「観自在」の目次