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月刊「観自在」巻頭の言葉   観音院 住職/高田寛恵  ぼつぼつ良くなるから、あまり心配しない ----1999年5月  景気は極めて酷しい状態から底這いに変わり、変化の胎動を感ず ると経企庁長官の景況観が好転して、何せ物書きの言われることだ から、どうなることかと思っていたら、今年は油断は出来ぬがプラ ス成長に転じるとのたまう。  私は経済のことはよく分からないが、賽銭は景気に正比例するも ので、その限りにおいては景気は完全に底を打って上昇に転じたと 実感している。  賽銭箱に賽銭を打つ時は、財布が心細ければ当然少なく、少しで も余裕が出来ると十円が百円になり、百円は千円になる。十円硬貨 の割合が減少し、百円硬貨が多くなってきたそうだ。  賽銭は任意であり、見ている人もいず、頼む人もいないが、最近 は紙幣が増加の傾向にあるとか。  お寺も世間に合わせて、当然に緊縮財政で、節減に勤め、不要な 電気は消し、必要な物を購入するのも先に延ばし、いろいろ工夫し て、一生懸命に奉仕に勤め、何やかやと努力をしているが、不景気 な時はお寺もしんどい。  皆さまの絶大なご協力もあって寺の会計は好転の兆しが見える。  昨年は東京に事務所を出し、インターネットの設備は重点的に前 倒しで設置するなどの積極的に運営した方針もあって、参詣者は増 加の傾向にあり、平成十年度の決算は淡々と報告を受けた。  世の中が悪い悪いと言われるが日本の貯蓄額は世界一であり、少 子高齢化に基づく問題は懸念されるが、金融正常化に伴って貸し渋 りも少なくなり、業種によっては成長を見せているものもある。  日本はもっと元気を出しても良い、先憂後楽はもしかすると美徳 ではなくて、萎縮はほどほどにしたい思っています。 観音院と監事  観音院は僧侶の住処(すみか)ではありません。  運営の主体は信徒さんにあります。運営議事録と会計は公開と 昔から定めてあります。職員は、全員が専従評議員であり、うち 三名は常勤監事であり、この法人が適切に運営されるよう、日々 監査されて適正が保証されます。
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