Web版 月刊 観自在 [月刊「観自在」総目次]
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佛具・お供物のお話
平成14年・2002年8月号 [佛具・お供物のお話
平成14年7月号] [佛具・お供物のお話 平成14年9月号]
−いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える−
−磬子・リン・般若心経− ■お寺の鐘の話■ 佛具(ぶつぐ)の中で、音の出る物を、鳴り物(なりもの) といいます。お寺では、鐘(かね)や木魚(もくぎょ)、太 鼓(たいこ)などが思いつくでしょう。 ご家庭のお佛壇(ぶつだん)にはリン(鈴)がありますね。 一番大きな鳴り物といえば、やはり釣鐘でしょう。ところ が、小さなリンも、元々は木や石などを打ち鳴らしていた物 で、それがそれぞれの形に発展したものです。 この板は、石や玉、銅や鉄などになり、磬子(けいす)と 呼ばれ、雲形や蓮形などの板を吊り下げ叩きます。丸く鉢形 になったもので、大きい物は大金(だいきん)ともいうこと があります。 これの小さな物がリンです。本来の形であった板状の磬子 は、現在も法具として使われています。 お経を上げる時に、リンや大金を鳴らすのは、法要を行う 上での合図です。み佛さまに「今からお経を上げます」とお 知らせして、一緒にお経を上げる人への合図とします。お経 の始まり、お経の段が変わる時、違うお経に移る時、お経の 終わりの意味なのです。 ■丁寧に、優しく■ 以前、法主さまは色々な音階の大金を作って、音楽の様に 美しい音色の大金の鳴る法要にすれば、素晴らしい法要にな るだろうと思われて、業者に問い合わせられたら、出来ない と言われたそうです。 それは、釣鐘からリンまで、出来上がってみないと、どん な音がするか分からないからなのだそうです。つまり、百個 あれば百通りの音色が有るわけです。 それに同じリンでも、叩(たた)き方で音が違います。音 色に人柄(ひとがら)が出ると言っても良いかも知れません。 同じ人でも、その時々の気分によって違ってきます。心穏 やかに優しく叩けば、澄んだ良い音色が響きます。荒々しく 乱暴に叩くと尖(とが)った耳障りな音になってしまいます。 縁(ふち)を叩くと簡単にヒビが入ってしまいます。 正しい叩き方は、胴の上部に平行に移動するような気持ち で優しく打つと良い音色が出ます。 ■暮らしの中のご供養の心■ お盆は関東では七月、関西では八月、地方によっては旧暦 で行われる所もあって様々ですが、いずれにせよ、ご供養の 気持ちを持つことが大切です。ご都合でお盆のご供養が出来 なかった方は、早めになされてください。 下に般若心経(はんにゃしんぎょう)を載せてあります。 このお経はいつお上げしても良いお経です。 作法は難しく考える必要はありません。まずは、お佛壇の 前に座る前に手を洗いましょう。 最初に、ローソクと線香に火を着けてお供えします。次に、 お経を上げます。終わったら席を立つ前に、ローソクの火を 消します。 命日、お盆、お彼岸、供養が気にかかる時など、 時間のある時には時々でも構いませんのでお経を上げてみて 下さい。み佛さまも、ご先祖さまも、きっとお喜びになられ ることでしょう。
■「般若心経」は命日、お盆、お彼岸に限らず、いつでも上 げて頂けるお経です。 ■観音院で日常に使われている教典「まことの道」はご希望 の方に差し上げています。 ●お葉書かFAX、電子メールで「郵便番号・住所・氏名・ 電話番号・年齢・性別」をご記入の上、お申し込み下さい。
■ご祈願やご供養の申込み、「まことの道」、「観自在」の購読は 郵送、FAX、電子メールでもお願い出来ます。
あて先 お葉書:〒733−0032 広島県広島市西区東観音町10−2 観 音 院 FAX:082−232−8260 メール:info@kannon-in.or.jp
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