････つづき　貯金通帳　その２････

　　さて、月末前の土曜日、
　　今月は、ほんの少しお小遣いが残ったので、入れておこう。

　　６月は雨の日がい多くて外出できなかったし、節約にも心がけた。
　　お友達と喫茶店に入るのも、今までは３回のところを１回にして、
　　その分、それぞれの家でお茶とお饅頭で　時間も気にせず大声で
　　おしゃべりもできた。
　　しゃべって、笑って、その上、お小遣いまで残って、シアワセ、
　　シアワセ、ホホホホホ。

　　自動預金機にキャッシュカードを入れた。
　　すぐにインターネットのＧ IＦのような動く絵が出てきて　頭を
　　下げながら、
　　「いらっしゃいませ、ありがとうございます、現金をどうぞ！」　

　　何とまあ気分のいいこと！
　　「はいはい、たとえ１０００円でも、私にとっては大切な現金です。
　　　ハイ！入れましたよ」

　　カードと明細書が出てきました。

　　「あれ？明細書の残高がちがう、残高が多すぎる！」

　　たしか、一週間前に見たときは、引き落とし予定額のギリギリしか
　　なかったから　あっちの預金通帳から５万円を出して、こっちの
　　通帳に入れたのに、、、。

　　カードと明細表を交互に何回も、じっくりと眺め回してみた。

　　「変だなあ、やっぱり、多すぎる。こんなにたくさんの金額は
　　　覚えがないわ〜」
　　なんと２４万円も多いのです。

　　「困ったわ〜、カードの明細書だけでは分からない、
　　　だけど通帳は持っていないし、ここは銀行ではないから、聞く人
　　　も誰もいないし、、、」

　　その時
　　「あの〜」　うしろから声がしました。



　　つづく（････その３完結篇、乞うご期待！）