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今月の運勢と処世概観 2002年10月号   [概観9月号] [11月]
   −いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える

十月の運勢と処世概観 (2002.10)

                 観音院 鈴之僧正

橋なんか税金投入で無料にして
    道路公団から切り離せば破綻するって

道路公団の民営化推進委員会は、国民の気持なんか全然理解して
おられない。通行料で維持したり、新設したりしている現状は気持
が悪くなる。道路は無料化がみんなの願い。
 その上、本州四国連絡橋公団なんて民営化すれば破綻必至だとか、
馬鹿馬鹿しい話で、あれは最初から無料にして、税収の範囲で建設
しておけば良かったのだ。

年収六百万円の家庭が、頭金二千五百万円で一億円の家を買い、
別に八千八百万円を借金しようとしているようなもの、と日本道路
公団の家計が説明されている。こんなものは民営化するより国道に
して通行料を無料にすれば、運送費も下がりすっきりする。
 道路公団は無かった方が良い。税収の範囲内なら、無謀なことは
しなかったのに。

政治も、多分に緊縮型から財政支出型に移行し、政府の方針も
昔に戻るかも知れぬ。制度を壊すことは困難で、甘い需要予測で
有料であれば、将来に借金が返せる論理の施設はもう止めるべき
です。
優れて有能な政権でも借金が返せないほどに日本は疲弊している。

日は沈む、また昇るとは自然の摂理で、経済の明日には関係無い。

戦後の日本は荒廃し、よくも此処まで立派になったもので、この
ような努力に感心する。「家貧しくして孝子生まれる」と言う格言
に従うなら、現状は放蕩者が多くなるような中途半端な豊かさ。


便利で快適なシステムだが、中央と地方の格差は大きい、
 だが平等にするにはもっと公共予算が増やすことだろうか。

敗戦、焼け跡、闇市、通貨の封鎖、財閥の解体、栄養不良。
 それが輝くほどの美麗、快適な国家に、、、。
 その資金が借金だったり、借金には利息が付くのが常。



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