十月の運勢と処世概観　(2001.10)

ルールの変更は怖いことです

　　　　　　　                     観音院　鈴之僧正

■良くても悪くても、今まで行っていたルールを変更するのは受け
入れる方は困惑します。
しかし「構造改革」といわれるこの度の小泉内閣の政策は、好むと
好まざると世界的な傾向に合わせて国の舵取りをし、合わせて長年
にわたって蓄積した矛盾を正そうというもので、当たり前のことを
当たり前のようにやっているだけです。

▼日本人は適応性の高い国民性が特徴で、社会の変化に巧みに順化
して今日があります。痛み痛みと心配するのは愚の骨頂です。
誠実に努力して勤勉であれば、どのような困難も乗り越えることが
可能。
▼受験生にとっては勉強という辛いというか当然の努力が必要です
が、痛みといえば痛みですね。

■アメリカ経済失速、世界同時株安、それから世界恐慌なんて万一
にもならぬよう願っています。
■不良債権処理は今までもなされていたことです。だだ、物が売れ
ない、動かない、仕事が減ったのは実情ですね。あまりにも売り上
げが減ったとか、累損が膨らんでくると整理することになります。
▼年末に備えて資金繰りを万全にしておきましょう。

▼仕事を失ったり、失敗したりしても、人生に浮き沈みはつきもの
ですから自殺は選択肢にいれてはいけません。家族の苦労は大変な
ことになります。生き抜くこと。自殺は仏教徒にとっては最大の戒
律違反で話になりません。

■悩み事困り事相談に乗って上げます。但し金融と法律の相談は無
理、金は金融機関、法律は弁護士と専門家に相談する。いざという
時の相談には乗れますが、淋しいというのは究極の自己責任で僧侶
も如何ともなし難し。


■ニユーヨークの世界貿易センターとペンタゴンがテロリストが
　乗っ取った飛　行機に突入されて大惨事、犠牲者数千名で戦争
　勃発の雰囲気。怖いことが起　きるものです。米国の経済中枢
　が一時的に麻痺状態。日本人も巻き込まれて　辛い思いをして
　いる人が多い。平均株価があっさり一万円の大台を割った。