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巻頭の言葉(今月の法話)  2002年2月号   [1月号] [3月]
     −いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える



社会の変化に順応することが大切になる

                観音院住職 高田寛恵

 終身雇用制度は崩壊したように思われます。年功序列制度も終焉
(しゅうえん)したように思います。真面目に定年まで勤めように
も勤め先が無くなったり、不用な人だと言われる。

 土地不動産価格の下落も続いています。銀行も安全な預金場所で
は無くなりつつあります。円安は何処が大底か、底割れになるのか
予測がつきません。
 年金制度や医療制度も変化するように思えます。確実なものは何
も無いように思います。

 はっきりしていることは日本は国も自治体も債務だらけで、税金
は様々に工夫して、取りやすいところから徴税される傾向ですね。
 自営業の人は別として多くの人は源泉徴収ですから、手取りは減
る傾向かもしれません。東京都のホテル税なんて面白い発想ですが、
全国の市町村もいろいろと工夫しなくてはなりません。
 課税最低所得は引き下げられ、納税者の範囲は広くなるでしょう。
 寺院や学校、美術館などの公益法人にも新しい税金が工夫される
ことになります。
 人は生活に関して上水道と下水道を使い、ゴミを出し、車を運転
して排気ガスを出し、いろいろと国や市町村に面倒を見てもらって
いますので、ある程度の税金は納めるのが妥当です。

 税金より環境の変化の方が大変です。国内産業の空洞化が目立ち
ます。労働組合も賃金よりは雇用の確保を優先する時代です。賃金
が売上げを上回る企業の生き残りは無理です。
 日本の国内で生き残るには高い付加価値をもった品物を造ること
です。外国に無いような高い技術で製造したり、加工したり、治療
することが求められます。


利益の有無を考える

事業をしていて赤字が累積しているようだったら閉鎖を考えるの
が最善です。自分の勤務先が赤字を累積していたら、転職を考え
るのが自然です。赤字を累積しているような会社に投資をすれば
運転資金に食われるだけです。お金は慎重に運用してください。


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