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巻頭の言葉(今月の法話)  2002年1月号   [12月号] [2月]
     −いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える



吉凶交錯、目まぐるしい午年の幕開け
                観音院住職 高田寛恵


 馬を選ぶなら駄馬(だば)よりは駿馬(しゅんめ)、とかく馬は
足元弱く、素直な動物ゆえ、驚かさぬよう、苛めぬように、上手に
乗りこなすことが肝要。

 日本は言わずと知れた「地震列島」、景色良く、温泉も豊富だが、
地震の多く激しい国です。
 にわかに防災関係の人たちが勉強会か対策会議を開いているので、
東南海地震か南海地震の起きる可能性が高くなりつつあるのかもし
れない。
 地震が起きれば自分の住んでいる家が倒壊するかもしれず、火災
に遭うことも考えられ、日常の会話で家族の避難場所の打ち合わせ、
備蓄食料の購入などいろいろと考えて置くことが大切。
 丈夫な運動靴、手袋、防火器具、常備薬、閉じ込められた時の笛や
バール、電池要らずのラジオ、頭を保護するヘルメットなどなど、
備え有れば憂い無し。

 それに加えて今年の経済は激震模様で、今までに体験したことの
無いような縦揺れ横揺れ、恐怖が続くと憂鬱(ゆううつ)になる。
どちらを向いても債務債務債務と、良い景色が見えてこない。乗っ
た馬から落とされぬように乗りこなす前向きな気持ちが大切。
 失業率は十%を超えるかも知れない。通りを駆け抜けても、平原
を横切っても、不況不況の大合唱。

 アフガニスタンの厄難は春未だ遠く、テロリストが根絶されるこ
とは期待する方が無理らしい。
 史上最高の生産性を経験すれば最凶の後始末が残されているのは
当然のことで、悪いものは良くなる、良いものは悪くなるでは説明
ができない状態を予感する。
 大変大変と叫んでも物事は改善されない。正攻法で正面突破しか
道は無い。健康に気を付けて生き残ることが肝心だ。


神も仏も霊験もある

昨今ほど切実な祈願を依頼されるようになるとは大変なことだ。
されば、この世に神も仏もましますことを証明すべく、命懸けで
熱祷(ねっとう)を捧げます。
み仏さまに守られて、怯えることなく無事難関を乗り越えられる
ように、皆さまの所願成就(じょうじゅ)を修法する次第です。



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