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法主さんの日常 その2    (2002年2月号) [1月][3月]
     −いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える


法主さんの日常 その2 (2002.2 新シリーズ連載2)

「 法主さんに娯楽はないのか
          ストレスで矛盾は生じないか 」

 法主さんは1933年・昭和八年の七月三十日生まれです、満六十九
歳、数えで七十歳になられます。
 高齢者とかお年寄りと申し上げるのは相応しくありません。毎月
定期購読をされている書籍は二十センチ。
 専門書もよく注文しておられます。パソコンに詳しいと言われて
ますが、どっこいカメラも絵を描くことも彫刻も、いろいろと素人
離れしておられて、パソコンにエンカルタの地球儀や総合大百科な
どを仕込んでおられます。観音院の防犯システムなどは全部 独創的
なもので、泥棒さん手が出せませんね。

 印鑑を彫刻されて皆さんに差し上げられるのは経費も掛かり大変
な道楽のようですが、最近は日本テレコムさんと何か打ち合わせし
ておられて、同席義務のある監事がいてもなかなか話の内容が理解
できません。
 最近は可愛い名刺を拵(こしら)えられたり、職員の名刺を作っ
て下さったりして楽しく過ごしておられます。
 楽しくというより気軽に何でもして下さるのではないかいう気も
します。
 急に名刺を切らされた時などに、観音院に電話して来られると、
十分も待たないでもカラーの名刺を作ってもらえます。ただし一度
に十枚までです。
 印鑑は運が良いと三十分で、但し法主さんが居られればの話です。

 夜は早く、九時には横になっておられます。朝は何時に起きられ
るのか誰も知りません。一人で外出をされず、お酒は好まれません。

 観音院の職員は全員が食品衛生責任者の資格をもっていますが、
衛生の管理基準は保健所より法主さんの方が厳格です。

  正月から座右におまつりされていた香薬師如来(別名・出世薬師)
立像、阿弥陀如来坐像、阿修羅立像を公開されます。
 法主さんの応接へ何方も自由に出入りできるようになります。た
だし一階本堂横の受付に連絡して下さい。



 法主応接に入られる時に、来客がある場合は、常識で対応して下
さい。
 深刻なような雰囲気であれば、退散され、明るい雰囲気であれば
一緒に座り込まれることも良いと思います。

 仕事中の書類等は非公開です。机の引き出しを開けて見ることは
お断りします。仏像に触れることはなさらないでください。応接の
左右の部屋の襖や扉は勝手に開けないで下さい。左側は寺報などの
編集室、右側は管理室兼、法主さんの寝室にしつらえてあります。

 法主さんの日常は洋服でお過ごしです。シャツや洋服、ネクタイ
などは役員や職員が見繕っています。ご自分の服装についての趣味
は全くもっておられません。笑われるようなことがあればお世話を
する者たちの責任です。

 食べ物については総じて薄味(うすあじ)を好まれます。食事に
好き嫌いを言われたことは聞いたことがありません。食卓に出され
たものは有り難く合掌して食べられます。食事は静かにされること
を好まれ、咀嚼(そしゃく)される音は聞こえません。
 飲み物は珈琲、紅茶、ココアが主で、抹茶や煎茶、緑茶を使われ
ません。簡便だからで、深い意味はありません。
 ご自分は日常はペットボトル入りのお茶とスポーツドリンク、水
の三本をセットにして飲用にされています。

 歩かれる速度は遅く、こけないように細心の注意を払われていま
す。ご同行される時にはご配慮ください。早足気味の人は注意して
ください。かつてせかされて右膝を痛めて、杖を求められたのです
が、養生に努められて最近やっと良くなられたばかりです。

 自動車の運転は超安全運転で私たちの知る限り無事故です。車内
に飾り物やティシュの箱などを置くことを好まれません。ペットボ
トルの飲料はあります。高速道路では百kmぐらいごとに休憩されま
す。高速道路に入る時はタイヤ圧を点検し、相当に慎重に運転され
ます。

  乱暴、粗暴な行為、高声などはお寺の場所に相応しくありません。
物と物のぶっつかる音は破壊的ですし、高声は危険なことを知らせ
る時か、激しい自己主張、または怒っている場合などですね。つい
でながら、本堂や法主応接室や住職応接室、霊廟などでは、携帯電
話の電源は切るようにお願いします。

 どの部屋も禁煙です。観音院では伽羅(きゃら)という良いお香
を使用していますが、不浄なる臭いを全て中和する力があります。
大変に高価で三百十九cが五百二十三万五千円の見積もりが来てい
ます。焼香は軽くつまんで一度で十分です、お香を選ぶのは僧侶の
大切な能力と考えてください。
 良いお香は心を安静にする力と瞑想(めいそう)を助ける力があ
り、み仏さまには最高のお供えになります。

 法主さんは不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、
不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見(十善戒)を大切にしておられ、
相手の立場で考えるようにして、日々を大切に過ごしておられます。
有り難いご僧侶です。

法主さんは適度なストレスが大切で、ストレスが無いのも有る
 のも、程度ものだと言われています。十善戒を護持し、守って
 いるのが一番楽で矛盾しないことになるそうです。

夜は遅くとも午後十時までには寺に帰れるようにご配慮下さい。
 食事は小食で、満腹するまで食べられることはありません。
 肉類で五十グラムが適量です。酒類は飲まれません。

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