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虹のポスト ミニミニ観自在 ----1999年10月
観自在 編集部
通貨はその国の総合的な経済力を示すとか
■九月十七日は瞬間的に三年振りに一ドル百四円、日本のGNPが
四半期続けて少し良かったとかで円が上がり、十日は日銀の介入で
百九円に落ち着いています。最近バブルについて色々取り沙汰され
ていますが、あれは景気が良かったといっても良いのではないかと
思うこともあります。
■キルギスで日本人鉱山技師四名が隣国のイスラム過激派武装集団
から拉致され、解放に向けて努力されていますが、解決の見通しが
付いていません。最近、観自在の読者も地球の裏側にまで出掛けて
おられますが、呉々もご注意を。
■インドネシアの東ティモールで国連監視団の許で、独立か否かの
投票が行われ、投票結果は圧倒的に独立となりましたが、国軍に容
認されたかのように見える独立反対武装集団が制圧して、国連関係
者も脱出する騒ぎ、国連平和維持部隊が進駐するのでしょうか。
■コソボの紛争は納まったかのように見えますが、廃墟と化した国
が元の状態に回復するには五十年は必要でしょう。
■トルコで大地震があり多数の犠牲者が出ました。続いてギリシャ
でも地震。世界中が地震国のような気もします。地震の予知は非常
に難しいことなのでしょう。
■ロシアではモスクワでショッピングセンターの爆破に続いて、九
階建てのマンションが爆破されて警戒が強められています。
■北朝鮮は昨年ミサイル・テポドンを発射、日本を飛び越えて東南
アジア全域が射程内に納まることから、韓国、日本、アメリカなど
が警戒感を表明しています。
■コンピュータの二〇〇〇年問題、年度を表すのに領域を節約して
下二桁でソフトが書かれただけの単純な問題でしたが、基幹産業や
金融機関までが停止するか、あるいは暴走する危険もある事態で、
対応が完了したところもあり、未対応の事業所もあって大変な問題
です。観音院は対応済みです。ご安心を。
今年の気象は異常
■暑い夏で雨が大変によく降りました。農作物に被害が出ました。
広島では激甚災害に指定されるような土砂流があり、造成地などで
大きな災害になりました。
▼昨年に続いて赤潮で水産業に被害が出そうです。
▼「買ってはいけない」という本が百三十万部も売れたそうです。
内容を読んでみると極論飛躍があるようです。例えば枕木や電柱の
防腐剤として使用されるクレオソートと、正露丸に使われているク
レオソート油はブナの木などから抽出されるもので名前が似ている
だけで全くの異物です。正露丸は迷惑したことだろうと思います。
■遺伝子組み替え食品が本格的に食品として流通し、クーロン牛肉
が発売されました。
▼人間の病気についても遺伝子操作による治療の申請が各大学医学
部の倫理委員会に出されていて、本格的なところまでは行ってませ
んが、二十一世紀には実用化がされる医療技術かもしれません。
ロシアの興廃
■一九一七年の革命を経て、二二年ソビエト社会主義共和国連邦が
成立しましたが、今では国家が崩壊状態で経済的危機に直面してい
ます。第二次大戦後の冷戦時代を経てコミュニズムの壮大な実験は
終わったかのように思えます。
▼レーニンはロシア革命に成功、その後ソビエト政府首班として社
会主義建設を指導。その理論的功績はマルクス主義を帝国主義とプ
ロレタリア革命の時代における理論として発展させたことにあり、
国際的革命運動に深い影響を与えてました。
ゴルバチョフは一九八○年共産党政治局員、八五年書記長。翌年
からペレストロイカによる国内改革に従事。八九年最高会議議長、
翌年初の大統領となり、ノーベル平和賞を受賞。しかし、その後の
ロシアは経済的危機に瀕して、宇宙有人衛星のミールの放棄など困
難が続いています。
日本が求めている北方領土四島の返還など、来世紀に掛けて大き
な課題が残されています。
日の丸・君が代
■高校々長板挟み自殺を契機として、日の丸が国旗に、君が代が国
歌として制定されました。
▼これについて民主党の代表は対応を誤ったように思われます。
次の代表は誰がなられても再度分裂するようなことになるのでは
と混乱が心配ですね。
自自公連立は大きなブラック・ホールです。世紀末にかけて合従
連衡が起きるように思われてなりません。政治家の一人ひとりと合
うと非常に素晴らしい人が多いのですが、政党の動きは魑魅魍魎の
ようで理解に苦しむことが少なくありません。倫理観の喪失もさり
ながら、選挙の大切さを改めて勉強する必要があります。
石油化学製品など
■今世紀は石油化学製品の氾濫と環境汚染に代表される人類の存続
に関わる問題が噴出した百年間であった思います。
▼原子力発電は未だに処理不可能なゴミを出し続けています。
そして、エネルギーの大量使用の現代であり、ホンダの一リット
ルで三十キロも走れるような環境に優しくて低燃費の自動車などが
開発され(この十一月から発売予定)、自動車メーカーは技術開発
で画期的な革新をすると期待されます。
医療技術では内視鏡の発達で大手術から日帰り手術の方向へ転換
しつつあり、身体に溶ける縫合糸やガーゼの開発、細胞レベルの組
織復活技術なども期待され、臓器移植を超える安全な技術が開発さ
れる傾向です。反面では薬品に耐性を持ち、効く薬の無い病気など
も更に登場すると思われます。
■いろいろなことについて、なるべく悲観的にならないように、夢
と希望を持ちながら二〇〇〇年を迎えたいものと希望します。
陽はまた昇る
■来春は中高卒に対する求人が史上最低になり三人に一人くらいし
か就職が出来ない様子です。
■新規設備投資の水準が落ち込んだままで回復しないと伝えられる。
■金融機関の再生も遠く、地方自治体などでは早期退職勧告を四十
歳に設定したところもある。
■ジャパンマネーが世界を席巻したのは遠い昔のことのようです。
▼何らかの理由で離職した人が、なかなか再就職が出来ない。中小
企業の多くは沈滞ムードで求人よりは縮小気味の雰囲気です。
▼生産性の低い人、低い企業が淘汰され、失業者は当分の間、増え
る傾向のように思われます。
■一方では情報技術などをもった人は引く手あまたです。良い仕事
が出来ると信頼された人は働き口に不自由しません。一旦就職すれ
ば、事が無ければ停年まで勤められ、次第に賃金も上がって行く、
職位も上がると言った年功序列賃金から、仕事がどれぐらい出来る
かという、貢献度によって数字で人や企業が評価される方向に考え
方が変化しつつあります。
▼永年の慣行に変化が起きている事が実感されます。従来であれば
完全に隠蔽される筈であった警察官の犯罪などが表面化しています
が、組織の論理に綻びが生じて来たのでしょう。これからも、様々
な官公庁の不正や企業の膿が出ることが予想されます。
▼日が暮れて、今は夜中を過ぎて午前二時といった丑三つ時でしょ
うか、日の出前には少し温度が下がります。
夜明け前に雨が降ることはよくあることです。日本を広く覆って
いた暗雲は偏西風に乗って殆どが晴れつつあります。
もうすぐ美しい日の出が見られるでしょう。陽はまた昇ります。
■日本は世界中で一番清潔で安全で教育制度の整った国家です。制
度の矛盾も理性的に正されつつあります。社会保険制度なども非常
に良く機能していると言えます。
過激で暴力的な組織は殆ど見ることが出来ません。高齢者に対す
る配慮もなされつつあり、どちらかと言えば平和で暮らしやすい国
家として成長しています。
■警察制度も高度に倫理教育がなされる計画があり、さりとて警察
国家というような片鱗はいささかもありません。
■麻薬や向精神薬もよく管理されていて、諸外国に比較して常用者
は非常に少なく、法律が適切に機能しています。
■医療技術は極めて優れていると評価出来ます。医療施設も良く整
い医療関係者は信頼出来ます。
■阪神大震災は日本の危機対応能力を評価する上で貴重な経験とな
り、今後に多くの教訓を残し、それにそって態勢が見直しされ、全
国の橋梁、高速道路、公共施設、交通機関が対策が立てています。
総じて日本は良い国家であり、近い将来、再び「陽は昇る」と
確信を持って断言します。
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