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虹のポスト(ミニミニ観自在)  2002年10月号   [9月号][11月]
   −いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える

 ミニミニ観自在 月刊 観自在 編集部

燈火に向かって明るい将来を創る
     希望の灯火と目標の明かりを持ち続ける

燈籠供養を考える

万物をはぐはみ育てる太陽は、大日如来さまとして象徴されます。
 希望の光と言われますが、仏前の灯明は、み仏さまを映し出し、
慈光はわたくし共にそそがれます。
 これは灯火、灯明、燈籠を捧げた人の真心が、み仏さまを美しく
荘厳して、み仏さまの慈悲に映って拝見することができるわけです。
灯明、お明かりは、神仏への供物として最上とされます。

お釈迦さまは出家され、修行、成道ののち、各地を遍歴して人々
の相談にのり苦しみや悩みを救われ、幸福に導びかれました。
 お釈迦さまが来られてお話をしてくださることを聞き付け、その
土地土地の人は、各自が分に応じて、ご仏前を明るく照らす燈火を
用意し寄進したと伝えられます。
 王や領主の灯明は堂内が煌煌と明るく、老女や貧女はせいいっぱ
いの燈火を寄進し、説法を聴いて感激し、喜びに満たされました。

燈籠は奈良時代から寺の照明として使われ、後に神社や民家でも
使われるようになりました。
 ご先祖や亡き精霊に明かり供養する「万灯供養」「灯籠流し」は
各地で行われるようになりました。
広島では毎年八月六日夕刻から原爆投下近くの川面で犠牲者追悼
の灯籠流しが厳かで有名です。
「灯籠流し」には精霊をお浄土にお慰めするという意味と、迷わ
れるご精霊に仏法の慈光を届けるという意味の二つがあります。
 燈籠の「燈」と「灯」は同じ字です。籠と篭は同じ字でどちらも
「とうろう」と読みます。

観音院では、み仏さまご宝前、寺内各所に安置されるお燈籠には
全て電球が入っています。参拝者が多く、常夜灯も兼ねていますの
で、安全な電光が使われています。
 お内陣やご本堂内の周囲を荘厳する皆さまからのお燈籠の輝き、
燈籠供養など大きな儀式やご葬儀の「献灯式」ではご参集の皆さま
におローソクに火を灯して燭台にお供えして頂いております。
 諸仏諸菩薩諸善神、ご先祖さま、ご精霊さまの御霊に捧げられる
美しい灯火でご本堂は荘厳されます。


十月の日暮れは、夕焼けも美しく、観音院の近くは、周囲の山
の向こうの団地へと灯火が続き、実に美しい町並みが続きます。
 秋晴れの一日、美しい夕焼けから薄暮、そして家々の明かりが
灯り、暖かい暮らしの電灯、家族の帰宅を待つ家の灯火、平和な
街灯の輝き、、、皆さまの日々の幸福な生活をお祈りいたします。

先月号プレゼント当選者発表
 観音院で得度を受け仏門に精進される加賀博さん(僧名・勧善)
は経営コンサルタントとして活躍されています。千社以上の実績
をもたれています。
 その著書「脳内活性法−自分らしく生きる−恒友出版」を五名様
にプレゼントでしたが、応募多数により抽選の結果、
 東京都 上田 幸夫 様
 町田市 梶原 英子 様
 広島市 恩田 甫  様
 広島市 好村 静子 様
 広島市 池田 厚子 様
にご送付いたしました。


読書親しむ季節

十月二十七日からは読書週間。僧侶の一日も朝の勤行(ごんぎょ
う)教典の読誦、作務(さむ)から始まります。
 観音院の常用教典「まことの道」は解り易い日常語で説いてあり、
ふりがなも付いていて、大きめな文字版もありますので、どなたに
も声に出してお読み頂くことができます。
中学や高校などでも朝十分間の読書で先生や生徒の学力が増し、
落ち着きが出て、効果を上げているようです。
 ご家庭でも、幼児の時から読み聞かせ、親子で読書の時間を少し
ずつでも持たれるようにお勧めします。
 本や教典を声に出して読み、それを自分の耳で聞くことが、暗記
や脳の活性化に効果があります。
繰り返し読むことで「意を体して」いざという時の正しい判断や
より善き行動ができます。


お燈籠を見上げて

 お燈籠の中には、自らの人生の目標達成のために、決意と誓いを
こめて将来への光明としてかかげられたお燈籠もあります。
先日、流行りの茶髪の若い男性が燈籠奉納を申し出られました。
「長年親不孝をして、亡き母親の供養のために」と言っておられま
した。「お燈籠の輝きを見ると母に詫びてられて、会えるような気
がする」と言われていました。

宗教の混迷が続き、仏教も衰微しつつあると感じられている中で
最近、観音院に参詣される若い人たちや家族連れが着実に増えてい
るのは喜ばしいことです。
 ご供養の心、亡き両親や子供さんのご菩提(ぼだい)を祈る心、
水子供養、動物供養、さまざまに哀悼の心を捧げておられます。
 就職成就のお願いや、交通安全や車のおはらい、結婚祈願など、
人生を真面目に考えている、勤勉なお姿が見えます。
お燈籠を供養する。供養という意味は三宝や先祖、死者の霊、親
や師匠に供物を捧げること。追善供養・施餓鬼供養・開眼供養など、
さまざまな種類があります。
(供養や祈願に関しての個人情報の秘密は厳守されていますので、
 安心してご参拝ください)
目標を掲げて、願望の成就(じょうじゅ)ため一心に精進される、
み仏さまのご加護を願われて、自らの将来への明かりとして燈籠を
供養される方も少なくありません。

皆さまから依頼のあったご祈願やご供養を毎日、敬虔に熱心に、
朝十時、正午十二時、午後二時の法要を続けて執行させて頂くのは
大変に難しいことです。継続してみて、初めて理解出来ることで、
燈籠供養の功徳(くどく)も同じように思っている次第です。


十月のプレゼント
 近年話題になっている「トルマリンのネックレス」三十本を月刊
観自在にご寄贈いただきました。
 トルマリンは電気石ともいわれ、石色は黒から紫、赤、黄、無色
まで多様な彩りがあります。
 皆さまへのプレゼントとして頂いたネックレスは黒石を基調にし
て色石が入っていてシックな感じです。二重にするとブレスレット
としても良い感じです。
 寄贈頂いた真心と皆さまのご多幸をご祈念し、プレゼントします。
 ご希望の方は、ハガキで副住職会宛に十月五日までに、ご住所・
氏名・郵便番号・電話番号、月刊観自在の感想などを添えてお申し
込みください。
皆さまからの俳句や短歌、川柳、写真、絵、手芸などご投稿
も随時お待ちしています。


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「ホーリーボーイ Folly Boy 」
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