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[駆け込み寺 楽書帳]


元気でがんす 川柳暦(96.9.29)


  一月の川柳
  本年もよろしくたのむ事ばかり
  書初めに昔の夢よ もう一度
  お目出度う 言えば事すむお元旦
  宝舟 今年は何を積んで来た
  お元旦 うちは自慢の福寿草
  書初めは今年も寿 書き上げる
  迎春の便りに朝も早く起き
  仏の座 いとも可憐な花が咲き
  初詣で 今年も祈る事が増え
  本年も去年と同じ幸祈る

  二月の川柳
  今年も楽しみに待つバレンタインデー
  鶯がもう春ですよと告げに来る
  お福分けですとバレンのチョコが来る
  福は内 元気に孫も声合わす
  鬼は外 家族みんなで福は内
  福は内 どこにも春はやって来た
  鬼さんも福の前では意気地なし
  福は内 みんな楽しい日にさせる
  鬼様もいつの間にか福に見え
  老人に昔なつかし小正月

  三月の川柳
  耳の日に大きい耳が喜ばれ
  春雨の度んびに緑の芽が茂る
  暖かさ散歩の連れも多くなり
  女の子居って楽しいひな祭
  タンポポを見付けて嬉し散歩道
  同行の二人に春が甦り
  桃の花入れた甘酒持って来る
  春の花 教えた母はもう居ない
  本年も春は彼岸の暖かさ
  もう桜咲いたと知らす暖かさ

  四月の川柳
  三分咲きですよと桜の花便り
  暖かさ お慈悲の花が地に充つる
  万葉の歌人も桜の花をほめ
  稚児さんが元気に歩く花まつり
  花咲いた話しで春は過ぎて行き
  暖かさ街には若さ充ち溢れ
  ののさまを呼んでなつかし花まつり
  今年こそゆっくりお花見したい夢
  ベランダをわが物顔に桜草
  春雨に濡れたあの日を思い出す

  五月の川柳
  目に青葉 新茶を口に長話
  母様と呼べば写真の目が動き
  柏餅 今年は買うてすませたり
  こどもの日 年はとってもみな子供
  亡き母の思い出 感謝有るばかり
  摘む人も少なく蓬長く延び
  チューリップ咲かせて夏を待つわが家
  茶の香り元気で居てと書いてあり
  どの孫もみんな牡丹の花が好き
  思い出の母いつまでもいつまでも

  六月の川柳
  父の日にお花供える子に育ち
  来年も元気で居てと衣替え
  花柄の傘に雨具も色を添え
  孫連れて父に感謝を言いに来る
  半年を知らす夏越しが近くなり
  雨の音 蛙元気に夏を告げ
  夏至の日は勿体無くて早く起き
  花の色増す雨 今日も降り止まず
  雨の音 上がれば夏と言う暑さ
  朝早く明けて散歩に励む日々

  七月の川柳
  古里の夏 夕凪で思い出し
  うちの趣味 玄関先に花が咲き
  お願いはみんな書きます七夕祭
  文月に夏の便りは念が入り
  朝顔は今日も元気に咲いて呉れ
  半夏生とはどんな草かと子に聞かれ
  夏祭り 孫は素直に付いて来る
  鉢植えで暑さをしのぶビルに住み
  ミルキィウェイ子供に聞けば天の川
  草遊びしたと昔を言いたがり

  八月の川柳
  夏祭り見事な花火褒め称え
  夏祭り花火に地上見下され
  夾竹桃 咲いてお盆も近くなり
  鉄道草見て来た事を言いたがり
  鬼様もお盆休みは暇に見え
  盆踊り踊るみんなが若く見え
  みな帰るお盆に父は若返り
  今日を忘れぬ様に花は咲き
  秋の風 もう夏バテも言わずなり
  トンボ飛ぶ昔の秋が見え始め

  九月の川柳
  名月が出たと庭から呼びに来る
  七草の好み二人で話し合い
  老人が元気に見える敬老日
  名月を待つ日テレビは付けておき
  星様を数えて一夜過ごしけり
  八千草も個性豊かに咲き競う
  古里は今もなつかしキリギリス
  虫の声散歩の連れも足を止め
  敬老日楽しみに待つ年となり
  道々の草にも花は咲いて居る

  十月の川柳
  本を読む週間ですと孫の声
  体育日今年も散歩休みなし
  体育日元気に歩けるのが自慢
  お団子が出てから月を思わせる
  名月は古い暦で顔を出す
  声上げて読書するのも秋なれば
  十三夜栗名月となつかしい
  観月を楽しむ友も年を取り
  もう月に兎居るとは言わずなり
  虫の音に秋の読書は調和する

  十一月の川柳
  お祭りも新たに団地ひろがりぬ
  帰り花小春日和に感謝する
  暖かい方にと散歩行きたがり
  落ち葉掃く仕事で秋は過ぎにけり
  今年もあとふた月と言いたがり
  メードイン外国産の花供え
  もう冬と思わす文字が見え始め
  七五三祝うた子等も親で来る
  七五三今年も孫はよく覚え
  天高く小春日和の暖かさ

  十二月の川柳
  冬至には南瓜食べて湯につかる
  年末も春待ち月と言えばよし
  年の暮れ春待ち月で若返り
  陽だまりに昔を話す友が寄り
  陽だまりで昔々の花が咲く
  新しい福よ来い来い年の暮れ
  日溜まりはいつの間にやら人が寄り
  父様も元気に動く大はらい
  初春の夢いっぱいに賀状書く
  良い年を迎える夢が多過ぎる

投稿者:鶴岡九晃


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