月刊観自在目次  ホームページ内検索
Web版 月刊 観自在  いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える
運勢と処世概観      観音院 法主 鈴之僧正  
平成13年・2001年3月号


腰折れしないように努力を続ける   観音院 鈴之僧正

■米国も日本の経済もぼつぼつ底を打って欲しいものだが、ソフト
ランディングが七割、ハードが三割くらいとリスクを考えて、懸念
材料から目を離さないで、どのような事態にも対処できるよう心の
準備をしておくことが大切。
▼米国も欧州も減税志向だが、日本では消費税が高くなる可能性が
が高い。株価の下落で慌てて金利下げた米国、株価が経済状態を反
映せず、政策で乱高下することはは好ましくない。勤勉に貯蓄する
国民性と貯蓄率の低い国民性の日米の差がどのように出るか。
▼怖いことは米国経済の破綻だ。国民の大多数がクレジットで将来
の収入を食い潰している。消費を支えた右肩上がりの株価が下落す
ると債鬼に追われる人が増える。第一次ITバブルは崩壊した。

■日本のITバブルの崩壊は地価神話の崩壊より打撃が少なかった。
それでも年金の運営は個人の責任となる401K型が導入され、国
民は嫌でも株や債権に関わらなくてはならなくなる。日本人にとっ
てお金は貯蓄するもので、運用についての知識は皆無に等しい。欧
米の投資グループの前では羊のような存在だ。欧州通貨ユーロは意
外に健闘していて、円安が進む。
▼国境が低くなり、規制は緩和され、多くの日本の優良企業が外資
の傘下に飲み込まれている。日本に来て3Kに従事する外国人が多
いが、これはどこか間違っている。
■外国から優秀な人材が来れるような環境を整備しないと日本は後
進国になりかねない現状。
▼夏くらいから少しは良くなるという経営者が多いが、希望的観測
としか受け取れない。

経済を人体に例えるなら、お金は血液、銀行は心臓にあたる。
その銀行が持ち合い株の下落傾向で心筋麻痺を起こしそうな
現在。貸し渋りとか詐欺的資金の引き上げとか、できること
はなりふりかまわずやり尽くしておられるが、一向に体力を
回復しそうにない。来年からはペイオフも始まり受難は続く。


[観自在目次] [観音院ホームページ内検索] [観音院] [総合目次] [門前町] [寺子屋] [バーチャル霊園] [人間の歴史]

ご意見・ご感想は、info@kannon-in.or.jp まで。お待ちしております。

COPYRIGHT 1996-2001 観自在社 KANJIZAI-SHA