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2000年12月
来年の干支は辛巳(かのとみ)、景気も少しは回復する
月刊「観自在」巻頭の言葉より 住職/高田寛恵
巳年(みどし)は俗に蛇、昔から巳年に生まれた子供は福をもた
らすと言われてきた。巳年は景気も少しは良くなるとも伝えられて
いる。十干十二支は典型的な運命循環論だが、景気の循環も、その
ようになることが多い。良ければ悪くなる、悪ければ良くなる。物
事は決して同じ常態で続くことは無く、移ろい変化して行くものだ。
観音院に祭られている「万倍稲荷」さんは、大変に人気があって、
信ずるひとが「世のため人のために尽くしますので、福を下さい」
と願うと、福徳智恵を万倍にして下さると伝えられ、早朝や夜中な
どに日参される人も多い。ご本地は宇賀神(うかじん)さまで、本
来は五穀豊穣とか豊漁の神さまだが、現代では経済的な幸運とか、
才能の発揮を願う対象ともなられた。伝説によると、弘法大師が江
ノ島で修法中、海中より得られて祭られたものが紆余曲折があって
観音院に来られたとある。
昔のことはさておいて、最近では正月前後には赤いだるまさん、
夏には白だるまさんが祈願する人に授けられ、紅白が揃うと満願が
成就するとも伝えられ、とにかく縁起の良い神さまだ。
不況とリストラの吹き荒れた世紀末には何とも頼もしい神さまで、
証券会社や銀行やら、商売をなさる方々には全て差し上げたい。
来年は良い年になって欲しいものです。厄除け招福のご霊験が広
く示されて欲しいものです。
「全てに愛を光と祈り」が観音院のキャッチフレーズです。この
言葉が実現されるよう、渾身の力を込めてご祈願と供養をして参り
たいと法主さんと打ち合わせて準備を進めています。
観自在インデックス| 2000-11|2001-1|
観音院
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