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白だるまさんの願いとは何だろうか
----2000年7月
月刊「観自在」巻頭の言葉より 住職/高田寛恵
毎年六月から「厄除け夏越のご祈願」を執行していて、ご祈願が
済むと「白だるまさん」を授与しています。
この「白だるまさん」は純白からイメージされるように、純潔、
貞節、誠実、約束を守って嘘をつかない。あるいは隠し事が無い、
清潔、無菌、無事故などを象徴しているものです。
七月は蒸し暑く、食中毒も起きやすい季節です。ぼつぼつ水遊び
のシーズンにも入ります。
夏物は薄い、グループで一緒に出かけることも多い、暑いので肌
を露出することも多い、そのようなことからも純潔や貞節を失う危
険性も高くなります。内緒事も生まれる可能性が高い。ですからみ
仏さまに守られて無事に厄難を招かぬよう過ごしていただきたいと
言う願いも込められていて皆様から篤い信頼を受けているのです。
長時間の車両の運転も危険ですし、車両に幼児を寝かせたままで
パチンコに夢中になっていたりしたら、激しい脱水状態を起こして
大事に至ることもあります。
暑い季節は魔が差し易い季節でもあります。外は三十度を超える
温度、建物の内部や車両の内部は二十六度くらい、温度差は人間の
感覚を狂わせます。
夏休みを有効に過ごせるか遊んで過ごすかが試験合否の分かれ目
です。熱心な親御さんは七月には試験合格の祈願を立てられます。
強いお酒を飲まれて水泳をされると心筋梗塞で重態とか死亡とい
うこともありますので、くれぐれも注意してください。
寝冷えも夏風邪もこじらすと大変ですので、うたた寝には十分の
注意をしたいものです。
太陽の季節は慎重に過ごすことが望ましいことです。
観自在インデックス| 2000-06|2000-08|
観音院
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