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巻頭の言葉(今月の法話)  2002年6月号   [5月号] [7月]
     −いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える


巻頭の言葉(今月の法話)
降って来たような災難を避けること

                  観音院 住職 高田寛恵

 歩いていて外科の看板が落ちて来て頭部に怪我をする。よくある
笑い話ですが、降って来る災難の多くは不注意によるものです。

 世の中が段々と悪くなっているようです。若い女性の一人歩きな
どは注意したいものです。
 上を向いて空を見上げ、口を開けてポカンとしていると、持ち物
を取られたり、ハンドバッグをブラブラさせてたたずんでいると、
自動車に引き込まれたりします。

 外務省の古い機密費資料も関係者にとっては、降って来たような
災難だったかもしれません。

 子供たちが毎日通学する道路も危険がいっぱいで、保護者は一緒
に歩いて危険を点検すべきです。

 手形の不渡りで右往左往するのも、常日頃の注意力が足りないと
言えるかもしれません。
 自殺者が交通事故死を超えたそうで、自殺の際に、家族や付き合
いのある人に前もって知らせませんから、これも降って来たような
災難に分類されます。

 「降って来る」とは言わずに「降って湧く」とも言いまして、
湧くとは、温泉が湧き出す、虫が湧くなどとも言われます。不幸は
降って来るだけではなくて、増殖する性質もあるようです。

 高齢者にかぎらず、歩いていて穴につまずいて倒れたり怪我をし
ないように気をつけてください。
 最近、味覚異常の人が増えて、原因は亜鉛の働きを抑える食品添
加物にあるとか。家庭料理離れが最大の原因かもしれません。

 多くの「降って来たような災難」は、注意すれば防げるものです。
 六月は梅雨入り、気候がむしむししますと注意力も落ちます。
ご注意ください。


注意深く暮らしましょう

 冷房風邪を引くのは不注意です。火事の大半もタコ足配線とか、
天麩羅をしていて台所を離れたりした際に起こりがちです。
 眠たい時に自動車を運転するのは、不注意を通り越して殺人未遂、
本当に事故で他人を死なせたり、自殺行為になったりします。よく
注意しましょう。


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