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虹のポスト ミニミニ観自在 ----1999年4月            観自在 編集部 引っ越しをすれば環境が変化する     気も微妙に変化して思わぬ事故も ■皆さんから寄せられる多くの相談でしばしば身近に起きているこ とであり、不幸を招かぬよう注意して頂きたいことがあります。 ▼「気」は実態を掴みようがないのでここでは環境とか、前に住ん でいた人の気配の気とでも言いましょうか、私たちもこの「気」を どのように扱うか悩んでいますが、何はともあれ、不可解な「気」 の影響というものがあります。 ▼全ての場合がそうであるとは言えませんので、注意する、慎重に する、怪我をしないようにする、病気にならないようにする、移転 先の前の住人が不祥事で去って行き、その「気」が残っている、と でも考えてください。 ▼大切なことは全般に無理をしないことです。心配なら家を浄める 古来より伝わる御祓いをして頂けますので前もって相談してくださ い。移転後にも運が悪くなったとか、良くないことが続くような場 合も同様にご相談してください。 医療と製薬の倫理 ■和田教授の心臓移植以来二例目の心臓移植がなされました。報道 が加熱気味で提供の家族等が迷惑されたそうです。外国では年間数 千例を超す手術で、医療の世界では格別なことではないようです。 ▼倫理的にどう受けとめるかという質問がありましたが、輸血も臓 器移植と同じ行為です。臓器提供は献血と同じことです。脳死と心 臓死の二つの死について、そして臨床的死との違いについて混乱が あるのは遺憾なことです。 ▼観音院はドナーカードの普及を推進する立場にあります。脳死後 の臓器提供は尊い行為です、ドナーカードを持っておられた人も、 提供に同意されたご家族にも深い尊敬の念を持ち、亡くなられた人 のご冥福を祈ります。 ■法主さんは「最新の診断技術で脳死と言われても、未だ温かい人 を死者として、臓器提供をすることに、最初は強い抵抗を感じ、ド ナーカードの配付について考えた」とのことですが、移植以外では 救命出来ない人々が海外で手術を受けて、健康を取り戻して生活し ておられることや、いろいろなことをよく吟味されて、ご自分もド ナーカードを持たれるようになられました。安易に善行だと断定さ れたのではありません。 ■日本でも性機能改善薬「バイアグラ」が医師の診断を得て購入で きるようになりました。  アメリカでは既に百万人以上が服用しているそうで、単純に日本 でも五十万人以上が服用するようになるということです。 ▼糖尿病や心臓病などの人は服用に注意が必要といわれ、この薬に ついて誤解がありますが精力剤や媚薬ではないとのことです。 ▼加齢によって自然に枯れて来るものを、薬品で復活することにつ いては倫理的には少々問題があるようですが、これはほほえましい 程度のことでしょうか。 ▼一錠が千円として五十万人が服用するとして、これは大変な経済 効果ですが、今話題の「生活の質を改善する薬」のひとつとして、 正しい医薬情報と安全性、慎重な服用が求められています。 ▼低用量ピルが解禁されるそうですが、女性特有の問題がより安全 に解消されればと思います。 失業率 4.4% ■このところの失業者は、増加の一方で、改善される見込みが立た ず悲観的です。ハローワーク(職業安定所)の失業認定も予測され た対応能力を越えて機械的になっているようです。 ▼職業安定所の受付場所も人で一杯で、座るところもないそうです。 ▼経済の改革の痛みは、全ての職場に共通するもので、一段落する までには、二乃至三年から十年は掛かりそうに思えます。  それでも日本に密入国して出稼ぎに来る外国人が絶えません。 ▼不法滞在者はこの不況の中で、しかも履歴書が必要なところでは 働けません。私たちの想像が出来ないような過酷な条件に適応して 働いていると想像されます。 ■若い人と話し合うことが多いのですが、仕事が面白くない、勉強 が面白くない。じっくりと話を聞いていますと、面白くない理由が 理解出来ます。わがままとも、甘えとも、怠惰とも思えない共感を 感じることがあります。 ▼全ての人が適職でしたいことをやっておられるのではありません。 特に就学している子供さんを養育しておられる親御さんは辛い職場 も辛抱しておられます。 ▼世の中や周囲が自分の思うようにならないのは常のことで、どう か転職される場合は、次の職場を見つけてからにしてください。  したくない仕事を辞められた場合に、会社は一人リストラ出来た と思われることが多く、人手が必要で補充される場合ですと即座に 次の人が決まっているようです。 ▼多くの人が退職して、次の仕事が思うように得られなくて、この ようなことなら前の職場を辞めるのではなかったと後悔しておられ ます。社会情勢はとても酷しいようです、慎重にしてください。 ▼どうしても辞めたい気持ちがおさまらないようでしたら、相談に 乗りますので、辞表を書く前にお越しください。 対人地雷禁止条約発効 ■三月一日正午、観音院では「地雷禁止国際キャンペーン」の趣旨 にそって鐘を鳴らしました。日本は先に対人地雷禁止条約に署名し ていますが、この運動はICBLという非政府組織の「地雷禁止国 際キャンペーン」によるもので、ワールド・フレンドシップ・セン ターも熱心に支持されています。 ▼戦争で使われる兵器は全て人道的とは言えません、特に対人地雷 は一般市民をも無差別に殺傷して士気を殺(そ)ぐ目的で使われ、 テレビなどでも一般市民や子供たちが戦後の放置された地雷で重傷 を負い、足を失っている姿を皆さんも見られたと思います。 ▼全ての武器が無くなることと戦争の無い平和な世の中が来ること を願い、働きかけたいものです。 平成十一年役員会 ■平成十年度の決算と十一年度の予算の、その他の議案を審議する 役員会を四月十日土午後六時より開催いたします。ご多忙中恐縮で すが、各位様には万障お繰り合わせの上、ご出席賜りますようご案 内申しあげます。 ▼運営についてご意見のある方は真に恐縮ですが文書でご通知くだ さい。観音院は皆様のお寺です。 環境の変わる四月 ■四月は進学、組み替え、転勤など、多くの人の環境が激変します。  皆様が新しい環境に早く適応されて、より良い展開となるよう祈 願させていただきます。 ▼学業成就や職場成就のご祈願を四月一日より受け付けます。 ■授戒を受けて生前戒名を頂かれる方を随時受け付けています。  十名前後で得度式を執行します。 ▼戒を持って生活する。不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語 ・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見を、物事を判断する基 準として努力されるならば、安らぎがあります。災難は善人悪人を 問わず平等に降りかかりますが、戒を持つ人は災難に立ち向かって 生きて行く勇猛心が得られます。ご家族で戒をもってください。 ■一年が経つのは早いものです。お蔭さまで、一年が一日のように 短い毎日でした。 ▼どのようにすれば観音院に参詣下さる方々や、心の拠り所となれ るか、法主さんから常に私どもに問い掛けられる課題で、いろいろ と考えてきました。 ▼私どもも考えますが、皆さまからも観音院がどのように在るべき かご提案を賜りたいと願います。 ▼法主さんは健康に最大限の注意をはらっておられて、一日でも長 生きをして皆さまのご恩に報いたいと言っておられます。 ▼東京事務所も確実に前進していて望ましいことだと思います。 ▼何と申しましょうか、観音院に遊びに来てくださる若い人が急に 増加しています。  ご縁ある方々として大切にし、更に佛縁(ぶつえん)をと願って お待ちしています。
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