月刊 観自在 目次
虹のポスト ミニミニ観自在 ----2000年7月 観自在 編集部 福徳知恵万倍 ■六月から七月にかけて執行される「万倍稲荷さん」の法要は大変 に参詣者が多く賑わいました。万倍さまは正しくは宇賀明神さんで 本地は薬師如来さまです。 ▼世の為、人の為に尽くしますと誓願を立てると、福徳知恵を万倍 にしてくださるみ佛さまで商売ををなされる方や受験生に人気があ ります。本来は五穀豊穣を願うみ佛さまでした。 ▼白だるまさんは万倍さまのお使いとされ紅白揃うと満願成就と伝 えられています。 ▼ところで、万倍さまに尻を向けて万倍、万倍と唱えた青年のニキ ビが一晩で万倍になって、お詫びしたら綺麗に完治したという怖い 話も伝わっています。ご霊験あらたかなみ佛さまですから、大切に してください。 ■拝み方はだるまさんの背中に願望を書いて、拍掌しても良いし、 合掌しても構いません。 豪華賞品七夕祭り ■七夕祭りは今年は七月二日(日曜日)午前十時から執行致します。 今年も大入り菓子袋五百、水晶身代わり観音腕輪念珠五百、横長テ レビなど沢山の賞品がある福引を執行します。ソニーのロボット犬 アイボも登場します。物価の安い中国の桂林で腕輪念珠の同じ物が 千三百五十円で売られていました。 ▼アイボは二十五万円もする高価な玩具ですが、今までに信徒さん に貸し出したりして多少使っていますがご辛抱ください。その他に も電子広辞苑や自転車など色々と検討しています。原稿の校閲が済 みましたらデオデオ(大型電気店)へ見に行く計画です。 ▼福引を有料にしたらと言うご意見を頂いていますが、空クジ無し で最低でも千三百五十円の賞品という内容では無料でこそ意味があ ります。但し人家族一本限定です。どなたにアイボ行くのでしょう? 七夕の五色の短冊 ■一年に一度、天の川で愛する男女が会えることが出来る。美しい 伝承が知られていますが、昔はこの日に縫い物の上達を願って七夕 の行事をするようになったそうです。観音院では法主さんの誕生を お祝いして、七月の第一日曜日を「信徒さまに対する感謝の日」と 決めて、色々な行事をしてきました。「ハッピーバースデー法主さ ん」の合唱は今年は致しません。夏越し厄除け招福祈願の大般若転 読法要が主旨です。 電算機代替 ■観音院の基幹業務をしている電算機を富士通ビジネスシステムに 発注しました。総額千三百三十二万円で四百三十二万円の値引き。 総額九百万円と消費税で、七月中にテスト運用し、支障が無いこと を確認して導入致します。 夏の皮膚病 ■毎日蒸し暑いことです。夏は皮膚病は冬の約二倍、お子さまがお られるご家庭では「あせも」に注意して上げましょう。出来るだけ 多く入浴させて、下着も代えて皮膚を清潔にしましょう。過度の洗 い過ぎは悪化の原因の一つです、シャワー程度が良いですね。 ▼夏はあせも、とびひ、水虫、虫刺されなど、アトピー性皮膚炎な どを悪化させないよう注意したいものです。 ▼うまく発汗出来ないとアレルギー反応や細菌感染症など怖い皮膚 病になります。 ▼出掛ける時は虫除けスプレー、紫外線除けクリームなども有効か もしれません。 ▼家ダニ、猫蚤などは日常清潔にすることでかなり防げます。蜂、 蚊、ブヨ、などにも気を付けたいものです。酷く痒い場合や痛い場 合は迷わず医師に診てもらうことが悪化を防ぎます。 ■とびひは伝染性です。虫刺されや掻き傷、擦り傷などに細菌が感 染して悪化したものです。 ▼水泡が出来ても水虫とは断定出来ません。水虫と似ていても別の 感染症である場合も多く、治療薬も異なりますので医師の診断を受 けて、患部を清潔に保ち乾燥させることが大切です。 子供好きな蚊 ■うちの蚊は大人を刺さないで子供ばかり刺す、良く聞く話ですが 大人に耐性があり、子供は弱いということです。 ▼墓地は管理者が花挿し穴を適切に管理していないとボーフラの湧 く要注意場所です。幼児を連れての墓参りは気を付けてください。 お盆の誤解 ■お盆には故郷へ帰って家族で団欒し、先祖の墓参りをする。こん な大きな誤解はありません。 ▼先ず家族の団欒ですが、親孝行はかくあるべしと先ず子供に示す ことが大切です。 ▼墓参りも大切だが、一番大切なのは自己反省です。ものを大切に しているか。親兄弟を大切にしているか。社会を大切にしているか。 他人に思いやりをもち相手の立場で考えているか。言葉を大切にし ているか。嘘をつかず誠実に暮らしているか。勤勉に努力している かなどです。お寺に参詣してお盆法要に会い和尚さんのお話を聞く ことが先祖を大切にすることです。 お盆を考える ■中でも格別に大切なことは、佛法を大切にしているか否かです。 ▼僧侶を大切にし、佛法財団、寺院の存続に貢献しているか、寺院 が布教出来る原資を提供しているか考えてみることです。 ▼お盆は僧侶を自宅に招き佛壇の前で読経をしてもらう。軒数が集 中しますので僧侶を疲労困憊させ地獄に突き陥す結果になっていま す。走り小便のようなお盆の読経は罰当たりなことです。 ▼勿論、これには寺院の会計の公開や運営に対する信徒の参加が不 可欠になります。 ▼生涯に一度くらいは自分のお世話になっている寺院に「喜捨」す るような心得をおもちください