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Web版 月刊 観自在  いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える
佛具・お供物のお話  明敬 記 
平成12年・2000年7月号

念珠・数珠 その二 

■念珠の起源■

 念珠(ねんじゅ)は古代インドのバラモン教の法具に由来してい

ます。東は佛教の念珠に、西はイスラム教に、そしてキリスト教の

ロザリオにと姿を変えて、多くの宗教に広く伝わりました。

 佛教に取り入れられたのは、二〜三世紀頃といわれ、お釈迦さま

の時代には、まだ法具に入っていませんでした。日本には、聖徳太

子の時代に伝来し、密教では古くから経典においても重要視され、

鎌倉時代になると、一般の佛教信者にも礼拝用として広がりました。

■念珠の形式■

 念珠の珠の数は幾つか種類がありますが、百八珠は百八煩悩(ぼ

んのう)、それを滅除(めつじょ)する百八智や金剛界百八尊を、

五 十四珠は菩薩(ぼさつ)の五十四位を、二十七珠は二十七賢聖

(げんじょう)を表しています。

 念珠の珠は、親珠(おやだま)・子珠(こだま)・四天珠(して

んしゅ)・浄明珠(じょうみょうしゅ)・記子(きし)・記子留

(きしどめ)などで構成され、親珠には各々二本の房がついていま

す。

珠は色々な呼び名があり、浄明は佛の後を継ぐ者という意味から、

弥勒(みろく)とも呼ばれます。

 親珠から数えて、左右の七個目と二十一個目の子珠の次に四天と

呼ばれる小珠があり、ご真言を七遍ないし二十一遍お唱えする目印

にします。この時、四天は数えません。子珠を全部繰(く)れば百

八遍お唱えしたことになります。記子まで用いれば一万八百遍まで

数えることが出来ます。

■念珠の珠(たま)■

 念珠の珠は、菩提樹の実などの種子、香木、天然石、珊瑚や真珠、

ガラスなどで出来ています。

 しかし、少しでも人より良いものを持ちたいと思って、あまり高

価な宝石を用いるのは考えものです。本来、僧侶というものは慎み

深いもの、質素を常とするものです。高価な物を持つことは、僧侶

の道から外れることだと、法主さまは、おっしゃっています。

■暮らしの中の念珠■

 念珠は、加持(かじ)の力を持っていて、心と身体を癒(いや)

し、回復する働きがあります。

 腹が立ったときは、ぐっと念珠を握りしめてみて下さい。不思議

と怒りの念が鎮(しず)まり、心が落ち着いてくるのです。身体が

痛むときには、痛みの箇所を念珠で摩(さす)ると楽になります。

 若者にも人気の腕輪念珠は、言わば縮小版の念珠であり、お守り

として、いつも左手に肌身離さず身につけて、み佛のご加護を頂き

たいという祈りが込められています。厄難に近づかず、身を慎み、

自らを戒める誓いの標(しるし)でもあります。

 


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