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Web版 月刊 観自在 いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える | ||||||||||||
佛具・お供物のお話 明敬 記 | ||||||||||||
平成13年・2001年4月号 | ||||||||||||
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−花まつり・誕生佛・十三まいり− ■お釈迦さまのご誕生をお祝いして■ 四月八日は「花まつり」です。 花まつりはお釈迦(しゃか)さまのご降誕(こうたん)をお祝い する日で、降誕会(こうたんえ)、佛生会(ぶっしょうえ)、潅佛会 (かんぶつえ)ともいわれています。 お釈迦さまは今からおよそ二千五百年前、インドの北方にあるル ンビニーの花園で、お母さまのマヤ夫人(ぶにん)が美しい花に手 をさしのべられた時にお生まれになられました。 ご誕生の折りに、竜王は祝福の甘露(かんろ)の雨を降り潅(そ そ)ぎ、雅楽(ががく)の美しい音色が流れて、人々はもとより動 物たちも木々も花々も、全ての生きとし生けるものが、お釈迦さま のご降誕をお祝いしたとあります。 お釈迦さまはお生まれになるとすぐに七歩あるかれて、右手で天 を左手で地を指して「天上天下唯我独尊」とおっしゃいました。 そのお姿をあらわしたのが誕生佛(たんじょうぶつ)です。 誕生佛をお祀(まつ)りする花御堂(はなみどう)はルンビニー の花園をうつしたもので、誕生佛に香水(こうずい・甘茶)を潅い でお祝いいたします。 ■花まつりとお稚児(ちご)さん■ 観音院の花まつりは、お釈迦さまのご誕生をお祝いするとともに、 「お子さまとみ佛さまの善きご縁」をはぐくむご法縁として、今年 も「お稚児さん」が行われます。 お稚児さんは普通、お寺の本堂を建て直した時の落慶法要などの 特別の行事で、お子さまにとって一生に一度、お稚児さんに出る機 会があるかないかという慶事です。 観音院で毎年お稚児さんが行われるのは、幼き時よりお子さまに み佛さまとの善きご縁をもたれて無事の成長をお守りいただきます ようにとの願いであるのです。 ■十三まいり■ 四月十三日は古くより「十三まいり」といい、数え年の十三才の お子さまは、男子女子ともに「虚空蔵菩薩さま」にお参りして福徳 智恵(ふくとくちえ)をお授けいただき、厄除けをいたします。 今年は、昭和六十四年生まれと平成元年生まれのお子さまが「数 え年の十三才」になります。 十三才という年頃は、精神的にも肉体的にも大人の仲間入りをす る大切な節目として、昔から厄除けをする習わしがあります。 昔は、十三まいりは成人式の意味も込められていたようです。 男子は十五才で元服(げんぷく)しました。女子はお嫁入りの年 頃であり、大人としての精神的な自覚を求められました。 現代では、学生であり親の扶養(ふよう)の下でまだまだ子供と いう気がしますが、複雑な社会の中であらゆる情報が氾濫(はんら ん)し、いまだ学歴中心という社会の現実の中で子供にとっては多 難な状況があります。 「十三まいり」は大人になっていく過程での、多感な年頃の子供 たちにみ佛さまの智恵をお授けいただき、心身ともに善き成長があ りますようにとご加護を願います。 <■虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)さま■ 虚空蔵菩薩さまは、観音院の本堂、金剛界曼荼羅の前にいらっし ゃる佛さまで、福徳智恵や暗記力、記憶力をお授けくださいます。 東の空に輝く星、暁の明星(金星)は虚空像菩薩さまの化身とし て古くより多くの信仰を集めています。 この虚空像菩薩さまを本尊とする「求聞持法」(ぐもんじほう) を修(しゅ)し成就(じょうじゅ)するならば、見聞覚知(見たり 聞いたり覚えたり知ったりしたこと)をすべて忘れることがないと いわれます。 平安時代には官吏(かんり・役人)の登用試験の受験生たちにも 記憶力増進法として知られていたといいます。 若き日のお大師さまも、この厳しい修行(しゅぎょう)をなされ て教典(きょうてん)の勉強に励(はげ)まれたといわれます。 毎月十三日のご縁日(えんにち)には、虚空像菩薩さまのご真言 (しんごん)がお唱(とな)えされますが、ご家庭でも勉強の前や 本を読まれる前などに、お唱えされると記憶力を高めるお力をいた だくことが出来ます。 虚空蔵菩薩真言 のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか ■み佛さまのご守護を頂いて■ 「十三まいり」の厄除けにお参りされたお子さまには「厄難消除」 (やくなんしょうじょ)のお札(ふだ)がお授けされます。 小さなお子さまは「稚児衣装」(ちごいしょう)を着けて花御堂 の前で記念撮影が出来ます。 本堂と客殿(きゃくでん)に花御堂をお祀りいたします。ご家族 でお稚児さんを中心に記念写真をお撮りくださいませ。 また、四月はご入学ご進学のですが、お祝いに贈られるカバン や文房具などの本尊守護(ほんぞんしゅご)・学業成就のご祈祷 (きとう)がお願いできます。 就職のお祝いは職場成就のご祈祷をいただきます。 また、小さなお子さまの交通安全を願いお履物(運動靴など) のご祈祷も多くお願いされています。 観音院では「花まつりのお稚児さん」「十三まいり」ともに、四 月中いつでもお願いすることが出来ますので、ご法要の時間にあわ せてお参りくださいませ。 お子さまにとりましても「花まつり」や「十三まいり」は、両親 やご家族が自分の成長の為に祈ってくれるという喜びとして、いつ までも心に残る善き思い出となることでしょう。 ■「お稚児さん」は受付にお申し付けください。 (稚児衣装は身長130p位まで) カメラやフィルムはご持参ください。 ご本堂や境内、二階の客殿等でご親族さまで、記念写真はご自由 にお撮りください。 ■「十三まいり」にお参りされたお子さまには「厄難消除」のお札 (ふだ)が お授けされます。受付にお申し込みください。 ●「十三まいり」はお葉書や電子メールでもお願いできます。 住所(郵便番号)・名前(ふりがな)・生年月日を書いてお葉書か 電子メールで寺務所受付にお申し込みください。 お申し込みの方に「厄難消除」のカード守りがお授けされます。 ●1989年、昭和64年または平成元年(巳年・みどし)生まれ が数え年の十三歳にあたります。 あて先 お葉書:〒733−0032 広島県広島市西区東観音町10−2 観 音 院 FAX:082−232−8260 メール:info@kannon-in.or.jp |
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