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Web版 月刊 観自在  いたわり 慈しみ 思いやり 相手の立場で考える
佛具・お供物のお話  明敬 記 
平成13年・2001年1月号


参拝の仕方・入試特別護摩祈願

 ご参拝の皆さまから「御佛(みほとけ)さまには、どのようにお
参りしたら良いのでしょうか」というご質問をよく頂きます。そこ
で、今回はお参りの仕方のお話です。

]合掌礼拝(がっしょうらいはい)^
 観音院にお参りされたら、山門を入られる前に、まずは本堂に向
かって手を合わせて一礼します。
 御佛さまを拝まれる時は合掌礼拝をされるのが基本です。
 境内(けいだい)に入られましたら最初にお地蔵さま、次に萬倍
さまにお参りされてから、本堂の前でご本尊さまにお参りします。
 お帰りになられる時も、山門で本堂に向かい合掌礼拝します。
]日切地蔵(ひぎりじぞう)さま^
 観音院のお地蔵さまは、日数を決めてお参りすると願い事が叶う
「願掛け地蔵さま」として有名です。
 参拝日数は二十一日、七十五日、百八日と吉祥の数を目安に決めら
れると良いでしょう。
 お願い事が大きくなるにつれてお参りの日数も多くお約束します。

■お参りは、合掌礼拝されてから杓(ひしゃく)で静かに水をすくっ
てお地蔵さまにお掛けします。
 次に、合掌されたままでお地蔵さまのご真言(しんごん)を7回
お唱(とな)えします。

日切地蔵菩薩真言
 おん かかかび
       さんまえいそわか

最後にもう一度、合掌礼拝します。

]萬倍(まんばい)さま^
 境内左手の赤いお社(やしろ)の萬倍さまは商売繁昌、家運繁栄
の福の神さまです。
 福徳知恵を万倍にして下さることから、学業成就・入学試験合格
祈願に人気です。

■お参りは、合掌礼拝されてから柏手(かしわで)を二回打ちます。
 次に、合掌礼拝されて萬倍さまのご真言を7回お唱えします。

萬倍稲荷真言
 まんばい

 再び合掌礼拝し柏手を二回打ち
最後にもう一度、合掌礼拝します。

]本堂(ほんどう)前^
 ご本堂の前では合掌礼拝されてから大日如来(だいにちにょらい)
さまのご真言を7回お唱えします。

大日如来真言
 おん あびらうんけん
      ばざら だと ばん

最後に再び、合掌礼拝します。

]本堂でのお参りの仕方^
 ご本堂には合掌礼拝して入ります。お参りは中央の佛足跡(ぶっ
そくせき)の前でします。

■初めに合掌礼拝され、両手で佛足跡を撫でて額を付けて拝みます。
 次に、合掌されてお釈迦さまの

ご真言を3回お唱えします。

釈迦如来(しゃかにょらい)真言
 のうまく さまんだ
        ぼだなん ばく

最後にもう一度、合掌礼拝します。

■五鈷杵(ごこしょ)は合掌礼拝されてから、両手で撫でてお力を
頂き、再び合掌礼拝します。

]内陣(ないじん)礼拝・お焼香^
 本堂奥の内陣へは僧侶の案内がないと入ることが出来ません。
 ご法要の途中でご焼香(しょうこう)がありますので、案内の僧
侶に続いてお進み下さい。

■内陣へは合掌礼拝されてからお入り下さい。段を上がられました
ら釈迦涅槃図(しゃかねはんず)の前で合掌礼拝します。
 八祖(はっそ)さまの前では、お一人づつに合掌礼拝します。
 胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)の前で合掌礼拝されまし
たら、ご本尊さまに合掌礼拝されてから更に段を上がります。
 御佛さまの前では合掌礼拝されながら進みます。中央のご本尊さ
まの前で、ご焼香をします。

 ご焼香は合掌礼拝されてからお香を少しつまんで額(目の高さ)
に押し頂き香炉(こうろ)に注ぎもう一度、合掌礼拝します。
 大数珠(おおじゅず)のお加持(かじ)がある時は、合掌されて
お加持をお受け下さい。
 段を下りられましたら、ご本尊さまの方を向き合掌礼拝します。
 続いて金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)、八祖さまに合掌
礼拝されながら進みます。外陣(げじん)に下りられましたら内陣の
方を向き、ご本尊さまに合掌礼拝されてからお席にお戻り下さい。

]客殿(きゃくでん)^
 本堂二階の客殿は皆さま方が護摩木(ごまぎ)を書かれたり、ご
法要までのお時間を待たれる時にご自由にお使い頂いています。
 客殿に上がられましたら席に着かれる前に一番最初に、御佛さま
にお参りします。

■御佛さまの前に座られましたら合掌礼拝してご真言を7回ずつお
唱えし、再び合掌礼拝します。

]観音院は合格山^
 観音院の山号は「合法格物致知山」略して「合格山」といいます。
 入学試験を控えた受験生の皆さんに、大変に縁起の良いお寺とし
て知られています。
 入学試験合格祈願はお札(ふだ)やお守りのご祈祷(きとう)だけ
でなく、護摩木もお願い出来ます。護摩木は前もって預けられて試験
日に拝んで頂くことが出来ます。
 「二十一支特別護摩祈願」「百八支特別護摩祈願」は日頃の実力を
余すことなく発揮し、精神集中のご加護を願い吉祥数の護摩木をお
供えする特別祈願として有名です。
 「般若心経ロウソク」は二日、三日と続く試験の間、灯し続けら
れて進むべく道を照らす希望の光となり、御佛のご守護を頂きます。
 試験日にお持ちになる「筆記用具」を拝んで頂くことも出来ます。
新品でなくとも普段に使い慣れた物で結構です。ハンカチなどの身
に着ける物も拝んで頂けます。
 拝んで頂きたい物を袋に入れ封をして、表に大きな字でハッキリ
とお名前を書いてお持ち下さい。
 ところで、拝(おが)んでもらったから勉強しなくても大丈夫と
いうのは無理があります。一生懸命に努力される姿に、御佛さまは
手を差し伸べて下さいます。
 いつも御佛さまは側にいてお守り下さいます。御佛さまのご加護
を祈りつつ勉強に励みましょう。

]御佛さまをお慕いして^
 礼拝の仕方は何度もお参りされている内に自然に身につき、ご真言
も覚えられますので、あまり堅苦しく考えられなくても大丈夫です。
 大切なのは御佛さまにお会いしたい、お力を頂きお守り頂きたいと
願い、今日あることへの感謝を捧げる素直な気持ちを表すことです。
 ご参拝の皆さまはご遠慮なくご自由に御佛さまにお参り下さい。
そして、御佛さまと善きご縁を結ばれてください。


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