鈴之僧正の日常

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       365日宿直態勢
            寺を留守にしたくない
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 観音院に法主(ほっす)さんより年長の僧侶がおられると思っておられる人もおありだが、
法主さんには、院家(いんげ)さん鈴之僧正(すずのそうじょう)法主さん、
と皆で付けたいろいろな別称があります。

 法主さんは、92年に還暦を迎えられ「還暦を迎えることは目出たいたいとも何とも思っていなかったが、
迎えてみれば何故目出たいか理解できた」と言っておられました。
 これまでに多くの友人が病気や事故で亡くなられています。
家族を失った人も多く、事業に失敗して多額の負債に苦しんでいる人もままおられます。
あるいは病院で明日をも知れぬ友人もおられるようです。

 法主さんご自身も決して平坦な道を歩んで今日まで来られたわけではありません。
病気で危篤状態にあったこともあるし、
飛行機に乗られて車輪が出なくて胴体着陸を覚悟されたこともあるし、
自動車で前4台後ろ5台の交通事故に遭遇されて、法主さんだけが無事故であった幸運も経験しておられます。

 六十年間、なんとか命を無事に保ち、大きな事故がなく、平穏な今日を迎えることができたのは、
たしかに目出たいことだ、と法主さんは皆さまに感謝しておられます。
 法主さんは努力して目標を達成したことは目出たいとお祝いもして下さいますが、
従来は、誕生日なんて嫌でも来るものだからと鼻にも掛けておられなかったのですが、
最近は職員の誕生日パーティを身銭を切ってでも盛大に祝って下さるようになりました。
 一年一年を積み上げて行くことがとても貴重なことと従来の考えを変えられたようです。
 六十年間を回顧され、随分とご苦労がありました、法主さんなりの感慨を持たれたのでありましょう。

 法主さんは、辛いことや嫌なことは一日も経てばケロリと忘れてしまう方ですが、
同時に、嬉しいことも、他人に親切にして上げたこともスッカリ忘れてしまわれるようです。

 旅行などなさると、あまり高価な物ではありませんが、
職員全員に各々似合うような小物などを下さいます。
だから、ひとつ一つのことは忘れてしまわれるのも無理ないことです。

 さて、これから法主さんがどのように生きて行かれるのか、頼りにしておられる皆さんはもちろん、
私たち職員にとっても強い関心があります。
 ところが、どこか飄々(ひょうひょう)としておられるところがあって、
法主さんと崇(あが)めてみても効き目はありませんし、
役員会で手当を厚くしても金銭的執着は全く無い方ですから対策の立てようがありません。
 嬉しいことに、365日、皆さんとの相談指導の旅行以外で寺を空けられることはありません。

 現在では、住職(院主)さんと共に24時間寺にいて、
何時でも皆さんの相談に乗れるような態勢をとっておられます。

 托鉢(たくはつ)も心配していたのですが、皆さんから止めて欲しいと要望がありましたら、
あっさりと同意して下さいました。

 走るとか、重い物を持たれるとか、階段を一段飛びに上がられるようなこともなくなりました。
 生活は規則正しく、身体を大切にしておられ、定期的に健康診断を受けておられます。
 好々爺と言うことはありませんが、一段と優しくなられました。
 長生きをされて観音院と皆さまを見守って下さることを期待して願っています。


※法主さんの特別相談は電話で時間を予約して確実にお越し下さい。相談
時間は原則として午前十時から午後五時まで。ただし緊急の場合は時間外
でも受付ます。但し、借金の申し込み、保証人、推薦などは相談に乗られ
ません。一般の悩み事・困り事相談は指導経験が豊富で、役に立つと大人
気です。飛び込み相談は真に申し訳ありませんが時間がとれません。

※相談は電話082−233−5000で予約して下さい。相談内容はで
きるだけメモしてご持参下さい。その人の置かれている環境は、法主さん
の直観で察知されます。指導助言に従って努力されると良い結果が出ます。

※法律的な問題は顧問弁護士を紹介します。弁護士さんに相談する場合は
詳細なメモが必要です。弁護士さんに相談される時間は長くても一時間、
最低一万円くらいの謝礼が必要です。裁判を依頼する時は着手金、中間金、
事件が解決した時は適正報酬を支払って下さい。顧問弁護士さんは親切に
相談に乗って下さいますが、甘えないで下さい。

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